公益判別評議会委員「大統領側近グループは逸脱している」
2011年05月02日付 Jam-e Jam 紙

公益判別会評議会のナバヴィー委員は、「当初原理派を名乗り、革命の理想を支持して、大統領の側近となったグループは、今や大いなる逸脱に陥っている。しかし、政治グループにおける逸脱の歴史は、革命初期にさかのぼるというのも、明白な事実である」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、アンサーレ・ヘズボッラー〔※極右の政治団体〕による週の定例会議で演説を行ったモルタザー・ナバヴィー氏は、次のように述べた。「我々の世界には、悪魔のごとき人間、ジン(魔物)に取り憑かれた不信心者が存在する。彼らは人々の意識や思考に影響を与えることができる。もしかしたらこの《逸脱したグループ》も、こういった人間と関係を持っているのかもしれないし、彼らはこうした方法〔=人に取り憑かれた人間が使うような魔術〕によって、大統領の考えに影響を与えることができているのだろう」。

 同氏はさらに、「我々にとって重要なのは、アフマディーネジャード氏を逸脱したグループから引き離し、このグループが孤立して、これ以上社会に台頭できないようにすることである」と強調した。

 ナバヴィー氏は、逸脱したグループに対する一部のウラマーの見解について言及し、「アーヤトッラー・メスバーフやハーエリー=シーラーズィー師といったまっとうな人々は、こうしたグループに対して厳しい態度をとった。また、この逸脱したグループが『次期国会では、我がグループは150人の議員を擁することになるだろう』などと主張していることを考えると、我々は彼らに対して厳しく対応することが必要だ。しかし確かなのは、彼らは完全ではなく、国民の間になんらの支持基盤ももたない逸脱したグループにすぎず、成功を収めることはないだろう、ということである」と指摘した。

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( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:22424 )