イラン情報相「ビン・ラディンはとっくに病死していた」
2011年05月09日付 Radikal 紙

イラン情報相のハイダル・ムスリヒ氏は、テロ組織アルカイダのリーダーであるウサマ・ビン・ラディンはずっと前に病死していたという確実な情報を得ていることを明らかにした。

イランの各新聞に掲載された記事によると、ムスリヒ情報相は、アメリカ軍によってパキスタンの隠れ家で殺されたと発表されたビン・ラディンが、本当はずっと前に病死していたと主張した。

「ビン・ラディンは病死したという確実な情報を手にしている」と話したムスリヒ情報相は、「アメリカ軍やCIA情報局が本当にビン・ラディンを捕まえ殺したならば、なぜ遺体を見せないのか。なぜ遺体を海へ捨てたのか?」と発言した。

ムスリヒ情報相は「アメリカ政府は嘘の情報で中東の民衆の行動に水をさし、国の世論の注目をこの問題を利用して他の方向へ向けようとしている」と主張した。

ビン・ラディンが殺されたことが報道された後、イランの軍や政治層からもこれに似た発言が聞かれた。

イランのマフムード・アフマディネジャド大統領もビン・ラディンがイランにいるという噂に関し、アメリカのABCテレビのインタビューに答え、「ビン・ラディンは、ワシントンに暮らしている。なぜなら彼とアメリカのジョージ・W・ブッシュ前大統領はかつて良い関係にあったからだ。彼らは石油産地で協同していた。しかし、ビン・ラディンはイランとはこれまで何の関係もなかった」と話した。

■家は壊される

一方、パキスタン政府は、ビン・ラディンが殺害されたアボタバードの家の破壊の準備をすすめ、多くの外国人報道陣たちは町からの退去を求められた。

パキスタンのメディアが報じたニュースによると、政府はアルカイダのリーダーの家へ訪問者が溢れないように、また時が経つにつれて聖地に変わらないようにとの理由で家を破壊する準備を進めている。

ダウン・ニュース新聞の取材を受けた匿名の関係者は、ビン・ラディン氏の家の取り壊しが近いうちに始められるため、報道陣たちを遠ざけるとの決定がなされたと述べた。そして、パキスタンで一番静かで安全な町の一つであるアボタバードが、アルカイダのリーダーの名で知られるようなることを望まない、と話した。一方、アボタバードの警察は、外国人記者団やビン・ラディンの家の周辺で待機しているTVの放送車両に対し、一刻も早、町をでるようにと求めた。この一週間、世界中から何百人というジャーナリストが押し寄せたアボタバードであるが、安全対策を高める警察や軍は、町の出入り口で身分証明書の提示を行なっている。外国人報道陣や疑わしい人は町に入る許可を得られない。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:22438 )