エルゲネコン捜査で逮捕のアフメト・シュク記者に無罪判決
2011年05月13日付 Hurriyet 紙

アフメト・シュクとエルトゥールル・マヴィオールの両記者は、二巻本の『進退窮まる』というタイトルの著書が「エルゲネコン」捜査の機密を侵害したとして裁判にかけられていたが、無罪を獲得した。

カドゥキョイ第2第一審刑事裁判所で行われた審理に、在宅起訴されたエルトゥールル・マヴィオール記者と「エルゲネコン」捜査の一環として逮捕されたアフメト・シュク記者が出頭した。68日間にわたりエルゲネコン捜査の中で逮捕されていたアフメト・シュクは、審理で、エルゲネコン捜査の機密を侵害したとされたため、弁明をおこなった。シュクは、無罪であると説明し、無罪判決を要求した。カドゥキョイ第2第一審刑事裁判所のギュルデン・フィリズ・トゥイスズ裁判官は、機密侵害の罪は見当たらないとしてシュクとマヴィオールに無罪判決を言い渡した。審理が行われた部屋の前で待っていたアフメト・シュクの記者仲間や近親者らは無罪判決に拍手喝采し、「アフメトは出てきてまた書く」と叫んだ。

■シュクとマヴィオールには懲役3年までの刑が要求されていた

カドゥキョイ共和国検察により準備されていた論告書では、エルゲネコン捜査の一環として一部の容疑者について書類が分けられ、また論告書以外の情報に関して、イスタンブル第13重罪裁判所によって、書類や情報が漏れないように制限命令が出されたことが指摘された。アフメト・シュクとエルトゥールル・マヴィオール両容疑者は、『進退窮まる1』(エルゲネコン人名事典)と、『進退窮まる2』(反乱とエルゲネコンを理解するための手引き)というタイトルの本を書き、裁判所の決定にも関わらず「機密侵害」の罪を犯したとされていた。論告書では容疑者らがこの罪により、トルコ刑法285条1項に基づき懲役1年から3年の刑に相当するとされていた。アフメト・シュクは2011年3月6日にエルゲネコン捜査の一環で逮捕されていた。

■アフメト・シュクに友人らの支援

アフメト・シュクの逮捕に抗議した友人や同僚は、「やけどするとしても、我々は指摘する」というプラカードの後ろに集まり、カドゥキョイ交差点の牛の像の前からバハリイェのカドゥキョイ裁判所まで歩いた。アフメト・シュクとネディム・シェネルの写真をプリントしたTシャツを着た集団は、「アフメトとネディムは我々の誇りだ」というスローガンと「自由な報道を黙らせることはできない」というプラカードを掲げた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:22480 )