レバノン議会前で宗派主義反対と改革を求めるキャンペーン
2011年05月20日付 al-Hayat 紙


■議会前で宗派主義反対キャンペーン、「政権は怠慢。逃げている場合ではない」

2011年5月20日『アル=ハヤート』

【ベイルート:本紙】

「宗派主義体制打倒キャンペーン」は昨日〔19日〕、ビシャーラ・アル=フーリー広場からベイルート中心部のリヤード・アッ=スルフ広場に至るデモ行進を組織した。デモ行進では、宗派主義体制の打倒や個人身分法の改正を求めるスローガンと共に、労働者の要求や改革事項が書かれたプラカードが掲げられた。

座り込みを行うデモ参加者らは、国会議員による合同委員会の会合の開催が予定されていたアン=ナジュマ広場に向かう議員らの車列が通過する際に、議会の怠慢に対して抗議の声をあげ、議員の給与をカットして国民生活の困窮の軽減に貢献するよう求めた。

デモ参加者らは厳戒態勢の中で道路に寝そべり、「国民議会こそが、政権が直面している失敗や、国を完全な崩壊状態に至らしめた失策すべてに対して全面的な責任を負っている」と主張した。

さらに、「我々からのメッセージ」として次のような呼びかけを行った。「今後は、個人身分法の承認を延期したり回避したりする時間はない。また、過去何年にも亘って議会がなおざりにしてきたその他の改革事項についても同じである。このことは、国民の間に宗派主義ではなく市民的かつ文明的な関係を構築するための扉を開けることにつながる」。

そして、「現政権の怠慢に対する責任は議会にある」とした上で、「この国の行政は無能と失策に見舞われている。2つの政府が存在する中で、一つは組閣されず、もう一つは身動きがとれずにいる。その上、議会はどちらに忠誠を誓うかという点で分裂し、まとまりを欠いている」と批判した。

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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:22576 )