体験レポート:危険な麻薬中毒者が街中に放たれている
2011年05月15日付 Jam-e Jam 紙


【社会部:マルヤム・ユーシーザーデ】読者から電話で連絡があり、危険な麻薬中毒者たちが私たちの街の通りや路地に解き放たれているとの情報を得た。読者は、子供たちが注射器を手に持った日焼けした男女に怯えていることや、血のついた注射器やヤニだらけのパイプ〔が路上に転がっていること〕への苦情を寄せてくれた。そこで私たちは、廃虚を寝床とする危険な麻薬中毒者たちを自身の目で見た上で、当局者に回答を求めることにした。

 以下でお読みになるのは、ジャーメ・ジャム紙記者によるテヘランの某地区での体験レポートである。改正麻薬対策法は絵に描いた餅であり、その〔完全な〕施行にはまだ長い道のりが必要だということを証明する内容となっている。

 ハージューイェ・ケルマーニー公園の「ガール」門に、午後3時に行った。公園に着く前から、彼らの存在が目に入ってきた。シューシュ広場の周辺、午後のけだるい日の光が彼らを麻痺させていた。アカだらけの彼らの体は、日の光の下での夢うつつに支配されていた。なかには、ごみをあさり、乾いたナンを見つけては、がつがつ食べている者もいた。
〔※ハージューイェ・ケルマーニー公園はテヘラン南部、鉄道の駅から北東に1キロほどのところにある〕

 さて、〔ケルマーニー公園に隣接する〕ハッガーニー公園の「ガール」門は、通行人もまばらな周りの通りとも異なる雰囲気だった。そこはまるで、イランの法律とは別の法律が支配する陸の孤島のようであった。麻薬の使用が完全フリーな地帯だったのである。

 そこには、約100人の麻薬中毒者が、芝生の上で7~8人ずつのグループを作って寝そべっていた。しかし、〔‥‥〕数名の麻薬中毒救済委員の人たちが言うには、日没頃には麻薬中毒者の数はさらに増え、なんと約250人ほどにもなるという!

 私が公園を取材するのに、なぜ5~6人の救済委員の人たち、それも比較的がっしりとした体格の人が私たちに同行し、不安そうに四方に目を光らせていたのか、はじめはわからなかった。

 しかし、私たちが公園に足を踏み入れると、酔っ払っていたり、二日酔い状態の麻薬中毒者7~8人がしげみの奥からぞろぞろとはい出てきて、うわごとを言ったり、私たちに向けて悪態をついたり、脅迫したりしてきた。私たちを追いかけてきた者もいる。支援者たちは努めて、彼らを刺激しないよう、彼らが近づいてくる進路をおだやかに遮ろうした。

 そのとき初めて、公園が安全な場所ではないということを、私は悟ったのである!私のような人間〔※この記事の執筆者は女性〕にとって安全な場所ではないのだ!若い女性が小さくて青白い肌の子供を外に散歩へ連れだし、こわごわと公園の隅っこを歩くような場所ではないということだ!それはカメラマンにとっても同じだ。麻薬中毒者たちは、彼らの様子を写真に収めようとしたカメラマンに対して、警告音のような声を発して抗議してきたのである!

 麻薬中毒者たちは全員同じような風貌をしている。四六時中夢うつつ状態の彼らの体は、ゴミの山の中で鼻を突くようなゴミのニオイを帯びている。彼らの皮膚は日の光で赤黒く焼け、髪の毛もひげも伸び放題で、彼らの顔を覆っているほどだ。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:本岡英恵 )
( 記事ID:22588 )