アズハル総長:「ムバーラク前大統領には法の前に慈悲を」
2011年05月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アズハル総長:「ムバーラク前大統領には法の前に慈悲を」

2011年5月21日『クドゥス・アラビー』

【カイロ・ベルリン:DPA】

アズハル総長である大イマーム、アフマド・アッ=タイイブ師が、エジプトのホスニー・ムバーラク前大統領に寛大な措置を求めた。

明日日曜[5月22日]刊行のドイツ紙、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙とのインタビューでタイイブ師は、「ムバーラク前大統領は長期にわたりエジプトのためにたくさんのことをした。しかも今や高齢で、病床にある」と述べ、法の前に慈悲を考慮すべきだとの考えを示した。

一方、タイイブ師はエジプトのコプト教徒とイスラーム教徒の間の緊張関係に対して懸念を表明したが、双方の間で内戦が勃発する程の脅威ではないと強調した。

大カイロ圏のインバーバ地区で今月初めに起こったコプト教徒とイスラーム教徒の間の衝突では15人が死亡、数十人が負傷している。

タイイブ師は、[コプト教徒とイスラーム教徒の間に]こうした緊張を生じさせている責任は、エジプトで内乱を引き起こすことで利益を得る内外の勢力にあるとし、エジプトの歴史に根差したものではないと強調した。

また同師は、エジプトの危機的な状況のため、軍がさらに長い間政権に留まる必要が出る可能性を否定しなかった。

その一方で、ムバーラク体制の崩壊は国民の意思を反映したものであり、アズハルは変革を望む国民を支援すると強調した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:秋山俊介 )
( 記事ID:22590 )