インターネット・アクセスへの「検閲」へ反対の大規模デモ
2011年05月15日付 Radikal 紙

トルコでは長きにわたって、インターネットの禁止が議論されてきた。動画共有サイトYouTubeは2年半の間、裁判所の決定によってアクセスが禁止されていた。

禁止はYouTubeにとどまらなかった。ソーシャルネットワーキングサービス(SMS)、サーチエンジン、ブログへ入ろうとする人々は、何千もの「閉鎖」の告知に直面した。事態はこの問題だけでは収束しなかった。情報テクノロジーコミュニケーション協会(BTK)が、インターネットに4つの異なるフィルタリングを導入することが、8月22日に明らかになった。BTKが何度否定したとしても、この状態は「検閲」とみなされ、もはや‘最後の一滴’として人々に受け止められた。

何千ものインターネットユーザーは、仮想空間で高めた声を現実世界へ持ち出すことを決めた。デモ行動の知らせはインターネットのサイトを通じて、光の速さで広がった。今日午後2時にトルコの31の都市で何千もの人が通りへ出て「禁止は禁止だ」、「俺のインターネットに触れるな」と言った。このデモのために、Facebook上で作られたページに登録している人の数は594,000人を超える状態となった。詳しい事はこちらwww.internetimedokunma.com

■8月22日に何が起こるのか?

2011年8月22日に、「インターネットの安全な使用に関する方法と原則」という名の条例が施行される。この条例によると、「仮想世界」は次のように形作られる。
ユーザーは4つのインターネットのフィルタリングの内1つを「法に基づき」選ばなくてはならない。この4つのフィルタリングは、「家族」、「こども」、「国内」「標準パッケージ」というように並べられている。インターネット加入者は、このパッケージの中から1つを選ぶ。しかしながら、このパッケージで、公式に禁止とされてはいない多くのサイトへ入ることができなくなる。

フィルタリングを外したり、外そうとしたりすることは犯罪としてみなされる。また、インターネットサービス業者は、人々がフィルタリングを外すことを阻止する義務を負っている。条例によると、全てのユーザーは決められたユーザー名とパスワードだけでインターネットへ入ることができる。すなわち、人々の入ったサイトや行った作業は、記録される可能性がある。


■BTKは何と言っているのか?

BTKの会長タイフン・アジャーレル氏の「検閲」疑惑に対し、要約すると次のように弁論している。
「トルコにおいて、インターネットの安全な使用に対する苦情や要求に基づき、安全なインターネットサービスの必要性が明らかになった。「安全なサービス」は義務ではなく、それを望むユーザーが設定することができるだけだ。もし望まないならば、インターネットへのアクセスは、現在の状態とまったく変わらない。」

■目覚めよ、トルコ!

インターネットにおける禁止に対し、「禁止は禁止だ」というスローガンで作られた同名のサイトでは、次のような宣言が掲載されている。

「まず、連中はブログを書くな、動画を見るなと言った。それから、そのサイトには入るなと言った。目覚めよ、トルコ!彼らの手をあなたのキーボードに触らせるな、ドメインネームサーバー(DNS)の調整に触らせるな!あなたのマウスを触るものはあなたの手を触るのだ。忘れるな、トルコ!ブログを書くこと、動画を見ること、音楽を聴くこと、ポルノを見ること、これらは権利だ!今日インターネットを汚すものは、明日あなたの生活を汚すことになるのだ。あなたのインターネットに触るものたちを許すな!禁止は禁止だ!」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:國生千裕 )
( 記事ID:22591 )