アイスランド火山噴火、トルコへの影響は?
2011年05月24日付 Yeni Safak 紙

アイスランドでの火山噴火による火山灰の雲が、水曜日と木曜日にヨーロッパに大きな影響を与えることが予想されている。一方トルコはというと火山灰による影響はないと見込まれている。

アイスランドで週末に噴火した火山から放出された火山灰が、ヨーロッパへ広まっている。グリムスボトン火山ではこの100年間でもっとも大きな噴火が目撃されている。

アイスランドで活動を活発化させたグリムスボトン火山から、上空25kmまで上昇した火山灰はスコットランドまで到達した。

高度8000〜10000メートルの間に存在する偏西風が、ヨーロッパへの火山灰の拡散に影響を与えることになる。この気流は時速300km以上にもなる。

水曜日に火山灰の影響をもっとも受ける国はスコットランド、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、ポーランドとなるだろう。

木曜日には火山灰は、ヨーロッパに最も大きな影響を与えるとみられる。偏西風は最も強く、直接北ヨーロッパに吹くと予想される。

イギリス、スコットランド、アイルランド、フランス、スペインの北部、ドイツ、ポーランド、とスカンディナビア諸国のすべてに航空便の遅延が予想される。

金曜日、土曜日、日曜日には、偏西風はアイスランドの上空から北極に向けて吹くため、ヨーロッパ諸国へのさらなる影響が予測される。今後火山が同じ規模で火山灰を噴出し続ける場合、月曜日以降偏西風が強まるヨーロッパ大陸に、再び火山灰が影響を与える可能性がある。

トルコはというと火山灰の影響は予想されていないが、木曜日にごく微量の火山灰が黒海地域に到達する可能性はある。

■経済バランスは20億ドル

昨年、アイスランドのエイヤフヤルラヨキュル火山が放出した火山灰は、ヨーロッパ全土を巻き込む航空機遅延の原因となった。

190年ぶりに噴火した火山から噴出された火山灰は、ヨーロッパの空の交通に、第二次世界大戦以降最大の遅延をもたらした。

去年の4月に始まり何日も続いた航空機の欠航は10億人の旅行客に影響を与え、このことによる経済バランスは20億ドル(のマイナス)となった。しかし(欠航の)決断は一部の航空会社経営陣から批判を受け、(欠航)取りやめのために圧力がかけられていた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:22632 )