イスタンブル・エティレルで爆発、負傷者8名
2011年05月25日付 Hurriyet 紙


エティレルのコチ道路橋の下にあるイスタンブル市営交通局(İETT)のバス停で爆弾が爆発した。爆発後の最初の発表によると、警察官1人を含む8人が負傷した。負傷者のうちアイテン・バルさんが足を失ったことがわかった。警察は2度目の爆発の可能性があるとして、現場を閉鎖、携帯電話の通信を切断した。エティレルでは双方向共に通行止めとなった。イスタンブル県警察長ヒュセイン・チャプクン氏は爆発の標的が警察である可能性について言及している。一方、イスタンブル県知事ヒュセイン・ムトゥル氏は「標的は一般市民であった」と述べた。事件現場での証拠集めがおわり、調査が終了したのち、通行止めが解除された。

(爆発後)最初の発表によると、午前9時頃エティレルのコチ道路橋の下で時限式のクラスター爆弾が爆発した。爆発により警察官1人を含む8人が負傷した。爆発現場のすぐ近くにはイスタンブル市営交通局のバス停がある。爆発の影響でコチ道路橋のコンクリート片がとびちった。現場には多くの警察官、医療チームや消防隊が招集された。

■2人が重体

イスタンブル県保健局長アリ・イフサン・ドクジュ氏は、今回の爆発で負傷した8名のうち2名が重体であると明らかにした。足を失った怪我人は手術を受けている。

■負傷した女性が足を失った

オクメイダヌ教育研究病院に運ばれたアイテン・バルさんの容体は深刻であり、足を失ったと発表された。バルさんは隣にいた友人ジェイハン・メルジャンさんと自家用車で進行中、爆発が起こったという。証言者は、爆発は一度だけ起こったと述べた。警察が爆発現場を閉鎖し安全対策を取った。

爆発現場は警察学校の前の通りでショッピングセンター・アクメルケズから数メートルの距離である。捜査隊と爆発物処理班は爆発現場で捜査を行った。今回の爆発で市営バス2台とタクシー1台、一般市民の自動車が損傷した。

■2度目の爆発に備え現場を閉鎖

2度目の爆発の可能性に備え、現場で携帯電話の通信が切断された。
イスタンブル県共和国副首席検事フィクレト・セチェン氏も現場に来て警察から情報を収集した。事件現場での証拠集めがおわり、調査が終了したのち、通行止めが解除された。

■爆弾は電動自転車の上に置かれていた

エティレルで爆弾が爆発したコチ道路橋周辺で捜査を続けている警察は、どんな小さな手がかりも見逃してはいない。現場捜査隊は周辺の捜査を慎重に進めている。警察の要望により捜査には自治体チームも参加している。周辺の緑地は自治体職員により草刈り機で刈りとられた。草が刈られた場所で警察は捜査を開始した。この間、道路橋の下に置かれていた爆弾は電動自転車の上にあったことが判明。完全に破壊された自転車は警察により慎重に調査された。爆発により損傷した自動車はレッカー車により現場から運ばれた。

■負傷者の氏名

シシュリ・エトファル病院へと運ばれたのは警察官ウゼイフェ・エルデム、イスタンブル市営交通局の運転手セイフィ・エルデム、ヤズギュル・シュバトル、サミ・ウシュク、アイテン・バル、アゴフ(苗字不明)ということが報告された。これら負傷者のうちヤズギュル・シュバトルは命に別状はないが重体であるという。

■「標的は警察の可能性有り」

イスタンブル県警察長ヒュセイン・チャプクン氏は、爆発の標的は警察である可能性があると明らかにし、爆発に関し次のような見解を示した。

「爆発の結果、警察官1人をはじめ7人の市民が負傷しました。今のところ命に危険がある負傷者はいません。常に状況を確認しています。エティレル警察学校がすぐ近くにあったということで、警察学校を標的にしたものなのか捜査がなされます。5台の車が被害にあいました。幸いなことに死者は出ませんでした。犯人は罰を受けます、必ず見つけ出します。犯人は見つかります。唯一の救いは死者が出なかったことでした。」

■証言者「まるで地面が動いたかのようだった」

爆発が起きた時(ショッピングセンターの)アクメルケズの前を通過していたバスの中にいた証言者は、「私たちはバスの中にいました。ここを通過するとき爆発が起きました。爆発が起きた後運転手はバスを後退させました。私たちはバスから降り、税務署の方に行き、そこから走って戻りました。少なくとも10人が負傷したと言われていますが、私は見ていません。とても大きな音でした。まるで地面が動いたかのようでした。鼓膜が破れそうでした。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:22656 )