大統領「ドルの支配が世界経済の堕落の根源である」
2011年05月23日付 Jam-e Jam 紙

アフマディーネジャード大統領は「世界の政治・経済を動かす中心部分に、善良でない腐敗した権力者が居座っていることこそ、人間社会が抱える基本的な問題である」と指摘した上で、「もし善良でない人間が世界を支配する権力の座に就くならば、堕落も世界に広まってしまうだろう」と語った。

 イラン国営放送報道センターの報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は「腐敗対策会議」の参加者、ならびに「ECO(経済協力機構)加盟国の国民的不満を調査する機関」のメンバーらとの会見の中で、世界を支配している経済体制は不公正で堕落を招いていると指摘し、世界の金融センターがこれまで行ってきたことについて触れ、「もし〔欧米に従属しない〕自律した国々が世界の金融センターから10億ドルを借りようとすれば、長期間待たされることになるだろう。借りるときも、特別な条件を課されることになるだろう」と述べた。

 アフマディーネジャード氏は、「ドルの支配が世界経済の堕落の根源に他ならない」と指摘し、次のように述べた。

ドルが世界を支配する国際通貨として認められた当初、アメリカの財務当局が発行する貨幣は金が保障するということになった。しかし1970年、アメリカ政府は一方的にこの協定を破棄した。つまりそれ以降、アメリカの財務当局は好きな量だけドルを発行し流通させることができるようになったのである。これは実際のところ、〔世界の〕他の諸国民に貧困と後進性を強要し、彼らから財産を略奪することを意味するのである。


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( 翻訳者:熊沢絵那 )
( 記事ID:22662 )