最後の会話 5人の女性を殺害した殺人鬼は絞首台で何を言う
2011年05月28日付 Iran 紙


【事件部:モハンマド・ガムハール】5人の女性をガズヴィーンで殺害した「死の馬車」の運転手の《命のファイル》が、木曜日(西暦2011年5月26日)未明にガズヴィーンの某地区で衆人が見守る中で行われた死刑判決の執行により、永遠に閉じられた。

 本紙記者の報告によると、「メフディー」(38)はイラン暦1388年オルディーベヘシュト月12日(西暦2009年5月2日)、ガズヴィーンでの連続凶悪事件を開始した。「キーミヤー」(52)が連続殺人の最初の犠牲者となった。彼女は失踪してから5日後、キャマールアーバード地区で遺体となって発見された。メフディーは3カ月後にも「アグダス」(62)から金品を奪った。

 続いて、別の3体の女性の遺体が見つかった。名前はそれぞれ「ヤーセマン」、「モフタラム」、「コブラー」。警察の犯罪捜査官らはこれらの事件を連続殺人とみて捜査を行った。大規模な捜査を行ったところ「ミーヌーダル」地区でメフディーの身元を割り出し、イラン暦1389年オルディーベヘシュト月26日(西暦2010年5月16日)彼を逮捕した。

 犯人の男は取り調べと裁判の中で5人の女性の殺害について自供し、「犯罪にこれといった動機は何もなかった。ただ悪魔の力が彼に犯行を仕向けたのだ」と語った。ガズヴィーン州刑事裁判所第2法廷の判事らは結審すると、メフディーに5度のキサース刑(同害報復刑)の判決を下した。被告人の控訴により、この判決は最高裁判所に送られたが、第6法廷の判事も判決を支持した。

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 そしてついに、ホダード月5日木曜日(西暦2011年5月26日)未明、メフディーは逮捕されてから357日後に絞首台に立ち、公衆の面前で絞首刑に処された。

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「死の馬車」の運転手に直撃インタビュー

 彼はいつものように落ち着いた様子で、質問には短く答えた。数分後には絞首台に立つ予定の人間とは思えないほどだった。

女性殺害の動機は何だったのですか。
━金銭上の問題と精神的問題だ。まるで何かの力が、私にこの殺人を行うよう命じたかのようだった。とはいえ、女性たちの現金を盗むという動機がないわけではなかった。

死まであともう一歩というこの瞬間、犯罪を後悔していますか。
━後悔してるが、今となってはどうしようもない。遺族が私のことを許してくれることを願うばかりだ。この1年間懺悔して、私の懺悔を神が受け入れてくれることを願ってきた。

死ぬことは恐くありませんか。
━かなり早くからこの瞬間を予期していた。逮捕されたとき、最後には死刑になると分かっていた。

あなたの家族は面会に来ましたか。
━ああ、日曜日、最後に家族に会った。

最後に一言…
━遺族には、私のことを許してくれることを願っている。遺言状の中では、私の家族に対して、罪を許してほしいと書いた。

 係官が判決の執行のため受刑者に近づくと、「死の馬車」の運転手は永久に沈黙した。これにより、第二のガズヴィーン女性連続殺人事件は死刑判決の執行をもって終結した。

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( 翻訳者:熊沢絵那 )
( 記事ID:22751 )