トプカプ宮殿で新たな展覧会「イスタンブルのギリシャ画家」
2011年06月05日付 Radikal 紙


「イスタンブルのギリシャ画家」展―トプカプ宮殿で、6月30日まで

トプカプ宮殿は、また興味深い展覧会を主催している。イスタンブルで生まれたギリシャ人画家の作品からなるこの展示は、オスマン帝国の首都イスタンブルで生まれた、あるいはイスタンブルで育ったオスマン臣民ギリシャ人画家をテーマにした、マイダ・サリスの『イスタンブルのギリシャ人画家』という本をもとに準備された。

オスマン文化の重要な一部であったイスタンブルのギリシャ人画家の作品を私たちは初めてまとまって見ている。トプカプ宮殿博物館のコレクションに含まれている、カプダー・コンスタンティン(コンスタンティノス・キジキノス)所有の絵画と彼が挿絵を描いた本が展示の主要部分をなしている。アルメノプロス、アンドレアディス、アンドニアディス、フロラ・カラヴィア、イグム、イコノミディス、クサントプロス、ミヘリダキス、ペトリドゥ、プラトニディス、サビディス、スカルトス、ソフロニアイディス、ヴァカロプロス、ヴァカロプロスの作品などが展示されている。

この名前のなかには、ハリラオス・クサントプロス(1888-1955)という人物が私にとって特別な位置を占めている。ほかの画家の中ですぐれた技芸ゆえにすぐに注意を引く。今回の展覧会は、彼の作品をこの目でみることができたことだけでも満足に値する。

10年前だった。ヤプクレディ銀行のキャーズム・タシュケント芸術ギャラリーで「ガラタサライ展」という名の活動を行った。1916年から1951年まで続いてきた展示では300を超える芸術家の約6000点の作品が飾られてきた。しかし、この芸術家たちは、だれだったのか。芸術家に関する知識を集めるさいに悩んでしまった。その時、友達の助けによってアトナシオス・パパスの本を知った。1989年にアテネでギリシャ語で書かれた本はアナトリアのギリシャ人の画家をテーマにしていた。

アトナシオス氏の作品の改訂トルコ語版を待つ際に、他の出版が不意にでた。マイダ・サリスの著作である。彼は新聞記者の傍ら芸術史に興味を持ち、以前にアルメニア人画家についての出版をしており、今回は「イスタンブルのギリシャ人画家」をテーマにしたのだ。しかし、少し調べてみると、かなりアトナシオス氏の本を利用しているのがわかった。実際に序文でアトナシオス氏について触れている。アトナシオス・パパスの本がギリシャ語で触れる機会もないためマイダ・サリス氏の本が前面に出ているが、恐らくパパス氏の本を超えるものではない。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:22781 )