国防相「アメリカの非理性的行動には、我々は壊滅的な報復を用意している」
2011年06月02日付 Mardomsalari 紙

国防軍需相は、アメリカがベネズエラ国営石油会社に制裁を科したことについて、質問に答えるなかで、「この制裁はアメリカ政府が卑劣で無力であることを示している」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、公式訪問のためにボリビアを訪れていたアフマド・ヴァヒーディー革命防衛隊准将は、「ボリビア・ベネズエラ・パナマ合同パイロット卒業式」の傍らで、同国の記者らに向け、「この制裁は非合理的で正当化できない。アメリカの体制はいつも、自立した国々に対して制裁という手段を見境もなく使ってくる」と述べた。

 国防相は、この制裁はイランに対して負の影響を与えるかとの質問には、次のように答えた。

アメリカがイランに制裁を発動して32年がたつ。これらの制裁は負の影響をもたらさなかっただけでなく、イランがより発展し、より強力になっていくきっかけとなってきた。ベネズエラ国営石油会社への制裁もまた、この国が自力をつけ、よりよくまとまり、力強さを増していくきっかけとなるであろうことに疑う余地はなく、アメリカが得をするような結果にはならないであろう。

 ヴァヒーディー氏は、アメリカによる軍事攻撃が起きた場合に対するイランの対応についての質問に対して答えるなかで、次のように付け加えた。

アメリカはイラクやアフガニスタンで苦い経験を味わってからというもの、理性や合理性に則って行動しようとするときには、決してこのような行動を犯そうとはしない。また、強国であるイランは、同国の非理性的かつ敵意に満ちた行動に対しては、いかなるものであれ、敵を粉砕するかのごとき決定的報復を与える用意ができている。

 「ボリビア・ベネズエラ・パナマ合同パイロット卒業式」は、ボリビアの大統領や国防相、ならびに米州ボリバル同盟(ALBA)諸国(キューバ、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、ドミニカ)の国防相らが列席するなかで行われた。

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( 翻訳者:今成加菜美 )
( 記事ID:22819 )