タルカン被告を含む覚せい剤事件裁判、2名釈放―タルカンは出廷せず
2011年06月09日付 Radikal 紙


歌手のタルカン・テヴェトオール被告を含み、うち2名は拘束されている17人の被告の「覚せい剤の所持、使用、販売および販売の仲介」罪による審問が今日始まった。イスタンブル第3重罪裁判所で、レジェプ・アイテク被告は自身がコカイン中毒であり、刑務所にいる間に治療を受けたと話した。

事件当日、アイテク被告は、車を買うためクビライ・ケスキン被告に2000リラを要求したが、700リラ渡されることになったと話し、「お金を貰うため、クビライ被告とレヴェントで会いました。コカインを使用しているため喉が渇き、牛乳を買いました。クビライ被告にも勧めましたが、彼は受け取りませんでした。私は彼が持ってきた700リラを受け取りました。その後、後をつけられているような気がして、クビライに被告「行け」と言い、彼も去りました」と話した。

アイテク氏は、そこから急いで離れ、その間にもポケットにしまわれた17袋のコカインを近くの車の下に捨てたと述べて、次のように続けた。

「20袋のコカインのうち2袋もしくは2袋半を自分で使用していました。警察は私への取り調べで数袋のコカインを見つけました。それはそもそも自分が吸うために以前購入したもので、クビライ被告とは関係ありません。私は彼に車のお金を要求したのであって、お金と引換に、または無料で何かを渡したのではありません。家宅捜査ではドルがいくらかと、使用する覚せい剤を量るための計量器、それから武器が見つかりました。私には警官たちの言うような「ボンド」というあだ名はありません。」

アイテク被告はタルカン・テヴェトール被告のことはメディアを通して知るだけだと話し、釈放を求めた。

アブドゥルメリク・ゲニシュ被告も2年に渡って覚せい剤を使用したと話し、「誰にもお金と引換えにコカインを渡しませんでした。ただ自分が使うだけです。(警察が)主張しているようなあだ名はありません」と発言した。

ゲニシュ被告は、タルカン・テヴェトール被告については報道で知るのみだと話し、また無罪であると主張して、釈放を要求した。

自称新聞記者で、非拘束のクビライ・ケスキン被告も今までにコカインを使用したのは数回だけだと述べた。

ケスキン被告は、レジェプ・アイテク被告とは友人のファトマ・ビリジさんの紹介で知り合い、時々友人として会っていたと述べた。また、車を買うために2000リラを要求したアイテク被告とレヴェントで会い、700リラを渡して別れる際に警察に逮捕されたと説明した。

ケスキン被告は、覚せい剤を使ったのはアイテク被告に渡されたときが初めてで、それ以前に使ったことはないと述べ、覚せい剤を使用したことを後悔していると付け加えた。

ギョクハン・ユズバシュオール被告も自身が金融・食品部門で名前が知れていると話し、長い間アメリカ暮らしで、アメリカにいる間ケースに入れた大麻やヘロインを使用し、トルコに帰った際にもこれらを使用し続けたと述べた。

ユズバシュオール被告は、「使用した覚せい剤をタルラバシュの通りの売人から購入しました。警察ははじめ私のオフィスに来ました。私は捜査のため彼らを自宅に案内し、家にあったタバコの巻き紙とコカインの入った袋を渡しました」と話した。

ユルバシュオール被告は、覚せい剤販売には関わっておらず、自身の行いに対し羞恥と後悔の念を持っていると話した。

■被告による証言の違い

非拘束のフィオナ・ヘリシュ被告は、事件の翌日に来た警察への供述に対し言いたいことがあると述べて、「私たちは警察署に行きました。私は人生において覚せい剤を使ったことは一度もありません。以前警察官にも検察官にも、使用したと述べましたが、この時は圧迫されており、ショック状態でそう言ってしまいました。今日ここで言うことが事実です」と話した。

セルマン・ギョクヌル・シェネル被告は、自分は実業家ムラト・エルドアンさんの運転手であると述べ、「エルドアンさんと同じ家に住んでいます。タルカンはムラト・エルドアンさんの親しい友人であり、私も1997年以来知り合いです。彼は時折、私の雇い主の家に来ていました」と話した。

シェネル被告は一度も覚せい剤を使用しておらず、誰にも覚せい剤を渡したことはないと述べ、タルカンとムラト・エルドアンさんが覚せい剤を使用しているのも見たことがないと主張した。

■釈放を決定

審問へ出席しなかったタルカン・テヴェトオール被告、オメル・ファールク・ミラス被告、ムラト・エルドアン被告、タールク・ミラス被告、オズレム・ディンレル・アルトゥン被告、ギュルペリ・エルチェティンギョズ被告の弁明を承認した裁判員は、アドナン・オズソズ被告とメフメト・サミ・ゲニシュ被告に対しては拘束命令を出した。

■裁判は延期
裁判官らは、レジェプ・アイテク被告とアブドゥルメリキ・ゲニシュ被告については、逃亡と証拠隠滅の疑いがないため、釈放を決定し、被告らが覚せい剤を捨てるのを目撃したと話す警察官で目撃者として裁判で証言させることを前提に、裁判を延期させた。

■「タルカンはタイにいる」

歌手であるタルカン・テヴェトオール被告の弁護士ギュンセル・デデ氏は、裁判所の出口で記者たちの質問に対し、タルカン被告は国外にいると弁明し、審問に出席できなかったものの、次回の審問では裁判所へ出向く予定であると話した。

デデ氏はその他の質問に対し、タルカンは仕事の関係でタイにいると述べた。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:22826 )