トルコの失業率、昨年比2.9%改善し10.8% に
2011年06月15日付 Hurriyet 紙

■3月期の失業率が、昨年同時期に比べ2.9ポイント改善し、10.8%となった。

2010年7月以来、失業率が初めて11%を下回った。季節調整分を取り除いた(実質)失業率も、2007年3月以来(47ヶ月ぶり)パーセンテージで1桁に改善された。トルコ統計機構(TÜİK)による世帯労働力調査の3月期(2月、3月、4月分)データによると、昨年同時期に比べて次のような結果が明らかになった。

■失業者数は減少

3月期における失業者数は、前回の調査実施時から62万2000人減少し、281万6000人に改善した。失業率は10.8%のレベルまで改善し、都市部では3ポイント減の12.6%、地方では2.6ポイント減の7.1%となった。

■若年失業率も改善

若年層における失業率は、5.3%ポイント減で19.3%に改善した。就業率は昨年同時期に比べて0.8%増の49%に上昇した。性別別に見ると、男性における就業率は0.7ポイント増の71.3%、女性では1.1ポイント増の27.9%となった。

■32万2000人が現在(6月時点)も失業

180万8000人が、(今期)新たに就職したか転職している。これは全体の雇用の7.8%にあたる。現在の失業者のうち11.4%(32万2000人)は、今期に離職した人たち。

■社会保障未登録者も減少

何らかの社会保障に登録していない労働者数の割合は、3月期において、昨年同時期に比べて0.8ポイント減の41.3%に改善した。この割合は、農業では85.1%から82.6%へ、農業以外では28.5%から27.7%に減少した。

■3月期の雇用率7.1ポイント上昇

現在の生産年齢人口(15歳以上)は、95万5000人増で、5320万人。
就業率は0.8ポイント増の49%となった。
雇用者数は154万5000人増(7.1ポイント増)で2170万人となった。
就業者のうち、24.8%は農業、20.6%は工業に従事している。
最も多かったのは48.4%を占めたサービス業であった。
就業申告者のうち、13.2%は無給の家族経営の事業所で働く労働者であった。

■失業者のうち250万人が就業経験あり

失業者のうち、90.3%(254万3000人)は、以前就業していた経験があった。失業理由については、失業者の32.7%が非正規雇用による失職、15.3%が解雇、15.9%が希望退職であった。失業者のうち新卒の割合は8.6%であった。失業者のうち30.5%が知人や友人を通して求職活動を続けている。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:22910 )