反革命勢力、『だましのダイヤモンド』に茫然自失
2011年06月11日付 Jam-e Jam 紙

アメリカ=シオニストによるプロジェクト「亡命政府」が失敗したことは、「時のイマームの無名戦士たち」〔=情報省職員〕の能力を十分に示すものである

 国営放送は「だましのダイヤモンド」と題されたドキュメンタリー番組を放映し、その中で反革命分子の中枢に対してイラン・イスラーム共和国の情報省がいかなるオペレーションを実施してきたか、その詳細を説明した。

 このドキュメンタリー番組の放映は、イランの情報部隊が西洋の諜報システムとの闘いにいかに備え、いかに精通しているているかをよく示すものである。これに対し反革命勢力とその外国の支持者たちからは驚きの声が漏れ、彼らは茫然自失状態に陥っている。

 水曜日にテレビ第一チャンネルで放映されたこのドキュメンタリー番組では、治安・革命組織とのつながりを持ったこともあるモハンマド・レザー・マドヒーという名の人物が、イラン・イスラーム共和国の転覆へ向けた西側の計画にいかに関与したかを、自ら説明した。

 このドキュメンタリーによると、反革命勢力はイラン・イスラーム共和国体制の転覆のために、「亡命政府」と名付けられたプロジェクトを準備していたという。またこの計画の指導者たちは、同計画の中心メンバーの一人として、これまでの経歴からモハンマド・レザー・マドヒーに白羽の矢を立てたとされる。

 「亡命政府」は、「民主主義を守るアメリカ財団」〔※恐らくThe Foundation for Defense of Democracies (FDD) のことだと思われる〕によって準備されたプロジェクトで、同財団によるこのプロジェクトの実行責任はオバマの中東問題補佐官を務めるデニス・ロスに委ねられている。

 プロジェクト「亡命政府」を計画した人々は、社会的・宗教的分野での経歴を有した人物を必要としていたとされる。そこで米諜報機関は、イスラーム共和国の某機関での職歴を有し、プロジェクト開始時にバンコクでダイヤモンドのディーラーをしていたマドヒーを探し当て、すぐさまタイ駐在の米大使を彼のもとに送ったという。

 マドヒーは在バンコク米大使館での話し合いについて、「この話し合いには、ペンタゴンの大将の一人をはじめ、その他数名が出席し、彼らは私との協力方法について持ちかけてきた。しかし、最終的に私は断りの返事をした」と証言した。

 マドヒーが突然サウジアラビアを訪問したため、バンコクでの話し合いは中断を余儀なくされるが、しかしマドヒーがサウジアラビアに入国するとすぐに、同国の米大使の執拗な誘いを受け、同国のホテルで同大使と面会することになった。この面会で、米大使はマドヒーに〔2009年の大統領選後に〕イランで起きていた反乱を支援するようしつこく要求し、さらにある重要な人物と会見するように求めてきたという。

 この重要な人物とは、なんと米国務長官その人であった。マドヒーはこのことについて、「この会見には、ヒラリー・クリントンだけでなく、サウジアラビアの外務大臣サウード・アル・ファイサルも出席していた」と証言している。

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( 翻訳者:小松崎翔一 )
( 記事ID:22959 )