東海大学アイダン教授、「現在のものの考え方なら、原発には反対」
2011年06月21日付 Radikal 紙


日本の東海大学で海洋工学学部で教授をつとめるオメル・アイダン博士は、トルコでは多くの場合、政治的見解により、十分な情報もないまま愚かにも、人々がある結論に導かれているが、原発でこのような事があってはならないと話した。

オメル・アイダン教授は、今年3月に日本を襲ったマグニチュード8.9の大地震とそれに伴う津波の際、東京にいた。彼はゾングルダク・カラエルマス大学(ZKÜ)工学部物質工学科で、「日本とインドネシアにおける地震とその影響」というテーマで講義を行った。彼は日本の地震を東京で体感したと述べ、日本で地震と津波に対してとられている対策を説明した。アイダン教授は、日本の原発は岩盤の上にたてられているため耐震性があり、地震が起きても構造的なダメージはなかったと説明した。

アイダン教授は、講義の後半で教育機関や学生らの質問に答えた。ある教員が、アククユとスィノプに建設予定の原発について聞くと、トルコは、その再生可能エネルギーの可能性を使うべきだと述べた。アイダン教授は、トルコも原子力エネルギーと原子力技術を持つ必要があるとは述べ、以下のように話した。

「ですから、原発を建てることは賛成です。ただ、一つ条件があります。トルコでは、残念ながら多くの場合、政治的見解により、十分な情報もないまま愚かにも、人々がある結論に導かれています。このような事は絶対に原発の利用、稼働の現場で起きてはなりません。古典的な、現在の考え方で原発を稼働させるというならば、原発の建設を許すべきではないという側にたちます。しかし私が言った条件が守られるならば、原発建設に賛成します」と語った。

■ロシアの技術はトルコに何ももたらさない

アククユの原発はすべてロシアの技術により建設されたことに関して、アイダン教授は以下のように述べた。
「ロシアはトルコへ来て、原発を造らせ、稼働し、それによって儲けて、国へ帰るのです。トルコには何の得になるのか。何の利益もありません。そうである以上、アククユにトルコの利益にならない建物が建設されることには賛成できません。スィノプの原発は、日本の技術によって、つまり最新の技術によって建設されます。それなら許せますが、先に言ったように、トルコで人材がいい形で育成され、かつ前述の考え方でもって行うという条件が満たされてはじめて原発建設は実現しうると考えます。」

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:22991 )