避難民集中のシリアの国境の村、トルコ国旗下ろされる―シリア軍制圧
2011年06月23日付 Milliyet 紙


シリア軍は、混乱を逃れた住民の集っていたトルコ国境のフルバト・アル=ジューズ(トルコ語読みフルプトゥジョズ)村に到達した。この村にある見張り塔に掲げられていたトルコ国旗がおろされ、国旗台のまわりにはライフルを装備したシリア兵が配置された。トルコ軍第二司令本部セルヴェト・ユリュク大将は現場を訪れ、記者会見を行った。

ハタイ県ヤイラダー郡のギュヴェヌッチ村と対面するシリア側にあり、約3万人のシリア人が混乱をさけ避難していたフルバト・アル=ジューズ村に、今朝(23日)、シリア軍兵士が到達した。早朝、シリアの木こりたちがつかっていた見張り塔にやってきたライフル銃をそなえたシリア兵は、ここに、先日来かかげられていたトルコ国旗をおろした。この間、周辺では、軍のヘリコプターが旋回をおこなっていた。

一方、約10台の小型バスが国境地点に搬入された。この小型バスは、軍の攻撃が始まった場合、フルバト・アル=ジューズ村の果樹園のなかでつぎはぎだらけのテントに隠れているシリア人たちをハタイに移送するために持ち込まれたとみられている。

■トルコ軍第二司令本部長、国境に

国境のシリア側で緊迫した状況が続いているなか、トルコ軍第二司令本部長のセルヴェト・ユリュク大将が午前11時にギュヴェヌッチ村を訪れた。国境地点を訪れたユリュク大将は、この地域で視察を行った。

■赤新月社長官も、ハタイ到着

テキン・キュチュクアリ赤新月社長官もシリアからの避難民の滞在しているテント村の視察のため、ハタイを訪れた。ハタイ県知事のジェラーレッティン・ラケスィズ氏と県庁で面会したキュチュクアリ赤長官は、その後、アルトゥンオズ郡とヤイラダー郡にあるテント村の視察を行った。

■さらに180人が帰国

首相府の災害緊急対策局 (AFAD) からの発表によると、トルコに避難しているシリア人の数は10,2224人であるが、うち、280人が、自由意思で昨晩、シリアに戻ったことが発表された。テント村での生活を支援するため、(内務官僚である)トカト県ズィレ郡のメフメト・エリシ郡長と、ブルサ県オルハンエリ郡のアフメト・アトゥルガン郡長が、一時的に、ハタイ県で緊急対策本部の職につくことが発表された。両郡長は、ハタイ県の副県知事の肩書で、任務を遂行する。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:23022 )