エジプト:アル=ジャマル副首相、アメリカとイスラエルがエジプトの宗派間の緊張に火をつけたと非難
2011年06月28日付 al-Hayat 紙


■アル=ジャマル副首相、アメリカとイスラエルがエジプトの宗派間の緊張に火をつけたと非難

2011年6月28日付『ハヤート』

【カイロ:本紙、AFP通信】

 エジプトのヤフヤー・アル=ジャマル副首相は日曜の夕方、最近エジプトが直面した宗派間の緊張にアメリカとイスラエルが関与していると非難し、両国の狙いはエジプトの「破壊」にあると強調した。
 
 アル=ジャマル副首相は、エジプトの中東通信社がその一部を報道した国営テレビとのインタビューで次のように話した。「エジプトの一連の宗派対立事件の背後にアメリカとイスラエルがいる。彼らは宗派対立以外にエジプトを壊すものはないと認識しているのだ。」同氏はさらに、「イスラエルの第一の利益はエジプトを分裂させることである」と強調した。加えて、「今日も、明日も、あるいは百年後であっても、この地域の唯一の強国であり、そしてその地域のために多くの気遣い、心遣いをしている国は、エジプトであるということを、イスラエルは良く理解しているのである。それゆえに、エジプトの分裂―それは起こらないだろうが―を試みているのだ」とも述べた。

 数ヶ月前から、エジプトでは宗派間の緊張が高まっており、喧嘩や衝突が度々起こっている。その理由となっているのは、無許可で教会を建設したという情報か、あるいは、イスラームに改宗したとされるコプトの女性2名の問題で、教会がその2人を監禁していることである。

 土曜に上エジプトのソハーグ県の町でイスラーム教徒とコプトらの間に起こった衝突で3人が負傷した。この衝突の理由となったのは、その街で流れた、無許可での教会建設に関する噂だった。

 また別のレベルでは、エジプト軍の責任者が議会選挙は予定通り9月に行われると発表した。この発表は、この選挙に最適な日程に関する議論を尊重したタイミングで行われたものであった。

 軍のこうした確認は、軍の最高評議会が12月に選挙を延期することに合意したと強調した副首相の声明に応える形でおこなわれた。

 軍高官が匿名希望でAFP通信に次のように語った。「軍評議会は、以前に起きた事柄および自らが発表したことを固持する。つまり、77%に達した圧倒的多数でエジプト国民が承認した憲法改正をめぐる国民投票の結果に基づいて、9月末に選挙が行われるということだ。」

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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:23067 )