夏の雨、豊作をもたらす
2011年06月29日付 Zaman 紙

雨は夏になってもトルコに降り続いており、多くの作物で収穫高の増加をももたらす。

小麦、大麦、テンサイ、そして飼料用植物からサクランボ、イチゴ、プラムといった多くの果物にいたるまで生産の増加が期待される中、降雨のおかげで牧草地の牧草は増加し、牧畜にも良い影響を与える。イズミル県農業局長アフメト・ギュルダルは、じゃがいもを除くすべての作物で雨が良い影響を与えるだろうと述べた。さらにギュルダル農業局長は最良の季節であると述べ、「綿生産が40~50%ほど増えることを予想している。収穫が遅れているサクランボ、イチゴ、プラムにも良い影響があるだろう。じゃがいものみ雨の影響で湿気て腐ってしまい、10~30%の損失が見込まれる」と続けた。同局長は、夏の終盤が収穫時期のオリーブや無花果のような製品へも雨が良い影響を与えだろうと主張した。

トルコ農業組合運営委員会メンバーであるムスタファ・ヘポクル氏も農家が雨を歓迎していると述べた。ヘポクル氏は降水により地下水が大幅に増えたと述べ、地下水が豊富なのはさらに喜ばしいことであり、雨が全作物で収穫高や品質を伸ばしていると述べた。ヘポクル氏は、内アナトリア地域の小麦や大麦の70%がコンヤで栽培されていることに注目し、「小麦や大麦の収穫が30%増加すると期待される。今年収穫される高品質の小麦のおかげで外国への依存から抜け出すだろう」と話した。

牧畜業者はブルドゥルの牧場における牧草の増加を喜んだ。ゾングルダク、バルトゥン、カラビュクの生産者は春に降った雨に喜び、雨は水資源を豊富にした。ディヤルバクルで春に降った雨は特に大麦と小麦の栽培に良い影響を与えた一方で、雨のために種蒔きが遅れた綿は一定の損失が見込まれている。エディルネではダムの貯水率が高いために米農家は水問題で悩まないだろう。ガジアンテップに降った雨は、その地域の農業生産や牧畜に良い影響を与えたが、アダナ農業組合のムトゥル・ドール会長次席は、雨が小麦をはじめ多くの製品にとって有益であると同時に、玉ねぎを栽培する農家は被害を受けるだろうと述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:23080 )