マカーラム=シーラーズィー「『降臨、極めて近し』の制作者たちにはきちんとした素養がない」
2011年06月23日付 Mardomsalari 紙

 シーア派の宗教最高指導者(マルジャエ・タグリード)の一人であるマカーレム=シーラーズィー氏は、「マフディー(メシア)への信仰はワッハーブ派の目に刺さるトゲに他ならない。マフディー信仰はマルジャ(宗教指導者)たち、ならびに宗教学校(ホウゼ)の指導の下で推し進められる必要がある」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、アーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーは「マフディー信仰の教義のための国際大会」の責任者たちと面会し、彼らに向けて〔‥‥〕次のように指摘した。

マフディー信仰の領域を守ることは、宗教学校関係者の仕事である。もし宗教学校関係者以外の第三者がその領域に立ち入るようなことになれば、たとえ善意によるものだったとしても、逸脱に陥る可能性がある。まさにドキュメンタリー映画『降臨近し』でも見たように、〔この映画の制作者たちは〕宗教学校で学んだ素養というもののない人たちだった。そのために、どのような問題が生じてしまっただろうか。もしタイミング良くこれにストップがかけられなかったとしたら、今ごろ大いなる社会問題へと発展していたことだろう。しかし神のお陰で、そうした事態は阻止された。

 同氏は、マフディー信仰について研究している「明るい未来研究所」の関係者らに向けて、次のように述べた。
〔※「明るい未来研究所」はマフディー降臨の予兆を探る「研究所」で、「明るい未来通信」という名のニュースサイトを運営している。〕

あなた方は複数の前線に立って仕事をしなければならない。前線のなかには、〔マフディーについての〕未熟な考えのもとに、何ごとかをなそうとする無知な友人たちがいるものだ。彼らは根拠のない伝承や正しくもない夢物語を言いふらしている。それで役に立っていると思っているのだ。彼らをきちんと指導し、彼らに正しい情報を与える必要がある。

 アーヤトッラー・マカーレムはさらに、次のように語った。

もう一つ別の前線には、意識的ないし無意識的に逸脱してしまっている人たちがいる。彼らがもたらす危険は最初の前線の人たちよりも大きい。彼らがいかなる危険をもたらし得るかは、最近になって明らかとなった。しかし神のお陰で、最高指導者、マルジャ、学者、その他一部の一般人らがその阻止に立ち上がった。

 同氏はその上で、「危険が除去されたとは言えない。むしろ、危険があらわになったというべきだ。危険があらわになった程度も、50%を越える勢いであり、それゆえ〔‥‥〕注意を怠らず、〔マフディーをめぐる伝承の〕根拠や証拠を開示することで危機を阻止しなければならない」と指摘した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:佐藤佳奈 )
( 記事ID:23103 )