アフマディーネジャード「今まで沈黙してきたが、しかし同僚たちは私が守る」
2011年06月29日付 Jam-e Jam 紙

 大統領は「側近たち〔の逮捕・訴追〕に関して伝えられている一部の報道について、どのような立場を取るか」との質問に対し、「われわれの立場はこれまでと同様、沈黙である。しかし、もし彼ら〔=政敵〕がさまざまな理由を付けて、閣内にいる私の同僚たちを告発しようなどと考えるならば、その時は自らの法的義務に沿った行動を取ることになるだろう」と答えた。

〔‥‥〕

 大統領は、「さまざまな告発が行われたが、逮捕にはさまざまな問題も散見される。このことについては、すでに司法権長官に伝えてある」と述べた。

 大統領はさらに、毎日のように〔根拠のない〕噂話に遭遇していると指摘し、「これらの噂は政府と国の仕事にも影響を与えている。国民、そして私の政府内の同僚たちも、このことについてどうしたらよいのか、私のところにいつも相談に来るほどだ」と語った。

 大統領はその上で、「われわれが見るところ、こうした動きは政府に圧力を加えるための、政治的な方便にすぎない。最近も、彼らは新たな問題をふっかけてきている」と述べ、次のように続けた。

われわれの立場はこれまでと同様、沈黙である。しかし、もし彼らがさまざまな理由を付けて、閣内にいる私の同僚たちを告発しようなどと考えるならば、最後には立ち上がり、彼らを守っていかなければならないという、道義的・法的・国民的義務が私にはある。内閣は立ち入ることのできない聖域である。もしそれを侵犯しようものなら、私は法的義務を果たさねばならない。なぜなら、国に害が及ぶことになるからだ。

 アフマディーネジャード大統領は、「政治的願望のために、こうしたこと〔=閣内にいる人物の逮捕・訴追など〕を追求すべきではない。なぜなら、国はつねに歓喜と努力、団結、そして思いやりに満ちた雰囲気を保つべきだからだ」と期待を表明した。

 同氏はさらに、「これまで私は沈黙してきたし、これからもそのつもりだ。しかし国に害が及ぶ事態に至るようであれば、そのときには問題を国民に打ち明け、自らの法的義務を果たさざるを得なくなるだろう。こうした事態に至らないことを、私としても望んでいる」と強調した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:23242 )