高等教育機構、スカーフ着用学生「差別」の教員30名から事情聴取
2011年07月13日付 Milliyet 紙

スカーフ着用の学生へ「差別」を行った教員30名について懲戒手続きが行われた。

スカーフを着用している学生を教室へ入れない、もしくは教室へ入ってもスカーフを脱がない学生を記録していた教員30名について懲戒手続きが行われることが明らかになった。高等教育機構(YÖK)のユースフ・ズィヤ・オズジャン機構長は、スカーフ着用学生からの苦情を受け、大学で教員に対して行われた事情聴取の結果を精査すると発表した。
オズジャン機構長が昨年、イスタンブル大学へ「(何者も)スカーフ着用学生が授業を受けることを妨げられない」との通達を出した後、YÖKには学生たちからの苦情が送られ、この通達に従わない”教員たち”が報告された。(今回処分を受けた)30名の教員についてなされた苦情は、中東工科大学(ODTÜ)、トラキア大学、9エイリュル大学、カラデニズ工科大学を含む様々な大学から寄せられたものだった。
YÖKは、届けられた苦情の内容を文書でそれぞれの大学へ知らせた。またYÖKの文書では、教員への苦情を調査し、必要ならば事情聴取を行うことが望まれた。各大学は、この「YÖKからの通達」に従った。

■YÖKは注意を促した

こうして、初めてスカーフ問題で教員に対し懲戒手続きが取られることとなった。何名かの教員は、「生徒が教育を受けることを妨げた」ことで懲戒処分を受けた。各大学が行った処分は、YÖKへ報告された。
オズジャン機構長は、以前、いくつかの大学ではスカーフ着用の学生は学校へ受け入れられないのではと言われていたと述べ、「私は中東工科大学から来ましたが、中東工科大学やその他のいくつかの大学から苦情が寄せられています。それによると、学校へ入るときに強制的に女子学生の頭のスカーフを脱がせ、従わない学生を記録しているとのことでした。今後、スカーフ着用の学生に関して記録をとっていたこれら教員たちに対し、事情聴取を始める予定です」と述べた。

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:23255 )