ジャアファリー司令官「革命防衛隊は脅威に対してホルモズ海峡封鎖で満足することはない」
2011年07月05日付 Mardomsalari 紙

「敵はイランが不安定な状況になるよう画策している」

 革命防衛隊総司令官は、特別な状況の際には、ホルモズ海峡の封鎖を想定しているだけでなく、それに加えて公海上で防衛力を行使する可能性も模索しているとした上で、「最近の数々の敗北を受け、敵は今、テロ行為によって国内の不安定化を画策している」と述べた。

 モハンマド・アリー・ジャアファリー司令官はメフル通信との会見で、さらに次のように述べた。

我々の敵は、以前から練ってきた計画で敗北を喫した、そういった状況にわれわれは置かれているように思われる。こうした状況においては、〔敵が〕物理的なテロという行動に訴え、不安定な状況を拡大させようとすることは、自然なことだろう。

 同司令官はさらに、「もちろん、こうした最近の動きについての情報や証拠についても、我々は入手している。そのためには、各情報機関や治安機関、そして各部門のすべての関係者が警戒を怠らないようにすることが大切だ」と付け加えた。

〔‥‥〕

 同氏はまた、軍の能力が日増に強まっていることが抑止力を生んでいると指摘し、「敵がここ2〜3年、威嚇を最高潮にまで高めてきたにもかかわらず、何らの行動も起こし得なかったのは、イラン・イスラーム共和国のこうした抑止力のおかげなのである」と語った。

 革命防衛隊総司令官は、脅威が差し迫った状況では、ホルモズ海峡の封鎖も想定していることについて、次のように述べた。「ホルモズ海峡の戦略的状況に鑑み、我々がこのこと〔=ホルモズ海峡の封鎖〕を自らのアジェンダから外したことは一度もない。同時に我々は、このことで満足しているわけでもない。われわれは〔ホルモズ海峡の封鎖が最大限可能なことだといって〕ここにアグラをかいてきたわけではないのだ」。

 同氏はその上で、「現在、われわれは公海上で自らの防衛力を行使する可能性を模索しているところだ。つまり、もし敵がホルモズ海峡の外からイラン・イスラーム共和国に向けて威嚇行動をとるのであれば、われわれにはそれに対抗するだけの力はあるのである。この戦略は現在、われわれの至上命題に位置づけられている」と続けた。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:23267 )