保健相「イランはアメリカやドイツとES細胞の加工技術で競い合っている」
2011年07月16日付 Jam-e Jam 紙

これらの技術は糖尿病、MS(多発性硬化症)、脳障害の治療のために活用

 保健相は「イランにおける胚性幹細胞(ES細胞)加工技術はアメリカやドイツと並び立つまでになっている」と述べた。

 メフル通信の報道によると、マルズィーイェ・ヴァヒード・ダストジェルディー博士はES細胞加工技術計画の発表会の席上、イランはES細胞の加工技術を獲得したわずかな国のうちの1つであると述べた上で、「この技術は糖尿病、MS、及び脳に関わる各種疾病や障害の治療に利用される」と述べた。

 同相は、病気の治療のためのES細胞加工技術の国内での利用は、1386年〔西暦2007年〕から行われていると述べ、「糖尿病患者の治療にこの技術を利用することについては、すでに良い結果が得られており、こうした進歩はドイツやアメリカといった国々にも比肩しうるものだ」と説明した。

 ダストジェルディー保健相はその上で、「こうした治療方法は、すでに100名の糖尿病患者に利用されたが、その結果、一部の患者は8ヶ月から2年で、インシュリンを必要としなくなった」と述べた。

 同相はまた、「MSについても、6名の患者に対してこの手法が用いられたが、そのうち患者1名について注目すべき改善が見られた」とも述べた。

 同相はさらに、「頭部外傷患者についても、5名の患者に対してこの手法が用いられ、うち1名について良好な治療結果が得られた」と続けた。

 先週、テヘラン医科大学のES細胞加工技術計画に関わっている遺伝学の研究者や関係者ら数名が出席する中、この技術の獲得を記念する銅像の除幕式が大統領によって執り行われた。

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( 翻訳者:阿部初音 )
( 記事ID:23309 )