PKK武闘派、スィルヴァン事件「犯行」声明―オジャラン指示に従わず
2011年07月19日付 Milliyet 紙


PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)のジェミル・バユクは、13人の軍人が殉職したスィルヴァン事件への関与を明言し、オジャランを非難した:「すなわちイムラルで話されたのは、PKKの解散である」。PKKリーダー、アブドゥッラー・オジャランが政府と和解したことを受けて、スィルヴァンでのテロ命令を出したPKK指導者のひとりジェミル・バユクから、異なる考えがもたらされた。

アブドゥッラー・オジャランの(PKK)活動停止の決定に対し、PKK内タカ派(武闘派)の代表であるバユクは、PKKに近いマスコミとの会見に応じ、今後もこの種の行動を続けるといったことをほのめかした。

トルコのインターネットテレビ、ハベルトゥルクによれば、バユクの発言は以下の通り。
彼ら(政府)は、共和人民党(CHP)同様、平和民主党(BDP)の意思を砕き、影響力をなくし、屈服することを望んでいる。彼らがこれを実現させるなら、公正発展党(AKP)の憲法も万事うまくいくであろう。エルドアン(首相)の脅しの理由もこれである;すなわち彼らの狙いをCHPやBDPに受け入れさせることである。

(イムラルで「和平会議」、「憲法委員会」そして「治安委員会」設立に向けての協定が調印されたことを指摘しつつ)、もし協定が承認されれば、話合いが始まり、この協定に沿ってわれわれも活動停止を決定する可能性もある。国が承認した協定がいつ実行に移されるかは未定で、今すぐかもしれないし、一年後かもしれない。国はこの件に関して何も言っていない。単に承認しただけだ。でも、これはごまかしで、策略なのだ。

国は実際的な行動には出ない、なぜならせん滅政策をやめたくないからだ。これは、戦略であり駆け引きである。我らがリーダーを、我々の行動を引き留め、そしてクルド人の注意をそらしたがっているのだ。

もしクルド問題を解決する気があるなら、軍事作戦はやめていたであろう。しかし軍事作戦と同時に、アメリカと共闘体制を築いた。共闘体制を築いたのち、エルドアン(首相)は「クルド問題は存在しない」と言った。それはクルド人を殲滅したいからである。それまでクルド人浄化は出来なかったが、この共闘体制から力をえて、クルド人殲滅のために再準備を行った。結果、ゲリラやクルド人に対する軍事作戦も増加した。

クルド人は民主的自治を宣言した。クルド人らに対し、この問題に関しても支持を与えるべきである。

(治安部隊は)現在、(誘拐された)兵士の場所を特定し、彼らを抹殺しようとしている。おそらく彼らを殺すことができたなら、PKKのせいにしようとするだろう。つまりせん滅と殺戮によって問題を解決するつもりなのである。スィルヴァンで殺害された兵士らと犠牲になったゲリラもこうした軍事作戦の結果、命を落としたのである。

■オジャランの弁護士はイムラルに

水曜、金曜に悪天候の影響で延期となったオジャランと弁護士らとの面会が、昨日(19日)行われた。ゲムリキに着いた弁護士たちは、昨日トゥズラ汽船でイムラルにやってきた。弁護士はオジャランに渡す着替えや雑誌、そして新聞を持参したようだ。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:23341 )