イスラーム革命最高指導者「アメリカはパキスタン人民とその一体性にとっての真の敵である」
2011年07月18日付 Jam-e Jam 紙

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、パキスタンのアースィフ・アリー・ザルダーリー大統領、ならびに同行した使節団との会見のなかで、両国の宗教的・歴史的・文化的共通点に言及しつつ、パキスタン国民について、これまで長きにわたり、底の深い闘争をしてきた偉大なる国民であると指摘し、「パキスタン人民はイスラームを信仰する国民であり、パキスタンの発展と成功はいかなるものであれ、イラン・イスラーム共和国にとって喜ぶべきことである」と強調した。

 閣下はさらに、「パキスタン人民による長きにわたる闘争では、ムハンマド・アリー・ジンナーやムハンマド・イクバール・ラーフーリーのような人物が活躍してきた。この闘争の顕著な特徴とは、パキスタン人民がイスラームを頼りにしてきたことである」と続けた。

 閣下はその上で、「イスラーム、そしてイスラームの知に頼ることこそ、パキスタン人民が現在の問題・苦境から抜け出るための唯一の方法である」と指摘した。

 ハーメネイー閣下は、一部の敵によってパキスタンの国民的・領土的一体性が明らかに脅かされていると指摘し、「パキスタン人民と同国の国民的一体性にとっての真の敵は、アメリカを筆頭とする西洋諸国に他ならない」と強調した。

 閣下はその上で、「至高なる神よ、可及的速やかにパキスタン国民の敵の害悪を同国から退け給え」と期待を表明した。

 アフマディーネジャード大統領も陪席したこの会見において、パキスタンのアースィフ・アリー・ザルダーリー大統領は前回の会見からあまり間を置かずにハーメネイー閣下と再び会見できたことに、大いなる喜びを表明した上で、「神を信じ、イスラームに依拠することが、人類の進歩と困難からの解放の基礎を用意するだろう」と述べた。

 同氏はまた、イラン国民の闘争とさまざまな圧力に対する抵抗について触れ、「イランの国家・国民は、〔欧米に対する〕抵抗と発展に向けた運動のモデルとなっている」と指摘した。

 パキスタン大統領はさらに、イラン大統領との話し合いの継続と、二国間関係ならびに地域協力の維持の必要性を強調した。

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( 翻訳者:古賀夏樹 )
( 記事ID:23346 )