イスラム式ホテルで、ラマザン月特別割引
2011年07月23日付 Radikal 紙


割安な休暇の過ごし方を探している人々の間で、ラマザン月に空室をつくらないようにするために部屋料金を半値に落とした「保守系」ホテルが人気を博している。

■休暇を過ごす人々は、お得な休暇の過ごし方を見つけた…

イスラム式のホテルではラマザン月は満室率が下がるために、料金を半額にして提供した。これは社会の各層の人々の注目を集めている。

保守的な人々が利用するイスラム式ホテルでは、満室になる割合がラマザンの時期に90%から30~40%へ落ち込む。しか、保守派でない客がその間の満室率の乖離を埋めている。アンタリヤ県のクムルジャにある5つ星リゾート、シャー・イン・パラダイスも、ラマザンの時期に料金を抑えたホテルの一つである。ホテル側は、ラマザンに休暇をとってはならないという概念を打ち壊すため、ピーク時には115ユーロである料金を、8月の間、全てを込みで47ユーロまで下げた。

■コンセプトではなく料金が重要

シャー・イン・パラダイスホテルの総支配人ユスフ・ユジェル氏は、料金を下げる作戦が自分たちへプラスとなってかえってきたとし、次のように語った。

「今年は早期予約で今から満室の状態が90%に達している。この割合はラマザン月には100%になると思う。今日まで我々にとって大事な顧客は保守派の人々で構成されていた。しかし、ラマザンの時期には、異なる社会層の客の割合が35%にもなる。観光シーズンのど真ん中で、空室をつくらないために、積極的な料金プランを検討している。」

トルコに数多くあるイスラム式ホテルの営業活動を行なっているルザー・ツーリズムの責任者であるイスマイール・クルンチ氏は、ラマザンの時期に行った値下げにより、ホテルが保守層以外の客も呼び込み始めたと述べる。クルンチ氏は次のように語った。「ラマザン時の料金はとても魅惑的です。我々は、この時期に多くのイスラム式ホテルで満室の割合が80%に達すると見込んでいます。」

■イスラム式ホテルは27軒

トルコで最初のイスラム式ホテルとしては、1995年ディディムで営業をはじめたジャプリジェホテルが知られている。現在トルコ全体で、イスラム式のリゾートホテル、温泉ホテル、都市型ホテル、ペンションがあり、その数は27にのぼる。これら施設へは毎年約5万人が訪れる。

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( 翻訳者:國生千裕 )
( 記事ID:23420 )