ベイオール裏通りの飲食店街からテーブル撤去、反発続く
2011年07月26日付 Milliyet 紙
空間の目立つアスマルメスジト
空間の目立つアスマルメスジト

(ベイオール裏通りの)アスマルメスジト通りでは、バーやレストランのテーブルが並ぶが、ベイオール区役所がこのテーブルを通りから撤去し、これに対して反発が続いている。経営者たちは、店の経営に悪影響し、アスマルメスジト通りの趣きが失われてしまうと考えており、「店の調子はどうですか」と聞かれると、「ここを八百屋にしますよ!」答えている。

アスマルメスジド通りの飲食店経営者たちの驚きは、昨日から非難に変わった。ここでは皆、この話題については同様の考えである:
「アスマルメスジト通りは昔はどうでしたか、今はどうなりましたか。ここを今日の状態に変えたのは、我々です。誰を、どこから追い出そうとしているのですか?」
昨夜、通りが空っぽになった場所では、営業しなかった経営者がいたと聞く。テーブルが撤去されたことに憤る経営者たちは口を揃えて次のように話した:
「彼らはアスマルメスジト通りがどのような場所なのかを忘れてしまったかのようだ。今から6~7年前には、人々はここを通ることを恐がっていました。この少し先にあるホテルもすべて我々のおかげでオープンしたのです。ここの景色を変えたのは、我々です。我々がやったことは恥かしいことでしょうか、罪でしょうか。投資を奨励したのは、首相ではなかったですか。我々は投資をここに行ったのです。」
我々は匿名希望のある経営者と話をした。彼は、この問題について話し合うためにベイオール区役所を訪れたが、以前から話していた担当者を誰一人つかまることができないと言う。同僚の写真記者フセインは、(区役所の)ドアの隅に立ち、軽く内側に向かってタバコを吸い、タバコ禁止条例違反だとして行政警察がやって来るかもしれないと冗談まじりに言ったところ、経営者の返事は、「そんなものじゃあないですよ!」であった。
「自ら墓穴を掘っていますよ」と言う経営者は、区役所に正当な点もあるがその対処は間違っていると考えている。より良い調査を行い、テーブルを規定数以上に置いている飲食店を警告すればよいと考えており、道を通る知人に仕事は順調かと聞かれると、「ここで八百屋でも始めるよ!」と答えている。

■少し落ち着くのを待とう

彼らの悩みは共通だ。
店の家賃は高く、借金も抱えている。しかし、最も重要な問題は、従業員の生活である。アスマルメスジト通りで働く従業員の中には、学生で小遣い稼ぎのために働く者もいれば、家族を養うために働く者もいる。飲食店経営者は、テーブルが撤去されて以来、経営に悪影響を受けている状況で、どうするべきか思案中だと話した。アスマルメスジトの飲食店経営者の間で、理解不能のもう一点は次のことである:
「6年間も車両が通らなかった道に、今、車が通るとしてもどうなるでしょうね?ここで火事になれば、消防車は通りたくても入れない。そもそも道は狭いのですから。」
経営者の間には、この条例は短期間で遵守されなくなると考える者もある。メフメト氏は、昨夜、ある集団が深夜に(アスマルメスジト通りの)メイン通りの居酒屋にやって来て、通りにテーブルを出させたと話した。少しためらった後、こう付け加えた。「辺りが少し落ち着いたら、(また)テーブルを出しますよ。」
アスマルメスジト通りの経営者によれば、彼らに不満を述べるアスマルメスジトの住人は誰一人もいない。理由は、ここに住んでいる人々は、「そもそも」画家や新聞記者、芸術家といった人々で、彼らが今まで苦情を述べたことはないそうだ。

■「アスマルメスジトの趣きはもう失われてしまった」

テーブル撤去の条例の影響を受けていない経営者も、この状況に不満を持っている。
彼らは「アスマルメスジトの趣き」がまったく失われてしまったと話し、この条例が自身には(直接)影響しなくとも、経営には影響があると考えている。昨夜、がらんどうになったアスマルメスジト通りを訪れた人々は、お酒を手に店の外へ出たり、また、階段に座ったりしたということだ。つまり、「テーブルは撤去されたが、どうなった?この辺りは、また混雑するだろう」との見方があたりに出回っている。テーブル撤去とともに、警察車両が通りを塞ぐようになったと話す人々は、この状況が近いうちに(営業)許可証取り上げ等に至るのではないかとの心配も隠さなかった。

■ミス通りは建設現場のよう

ベイオールのミス通りにても、昨日はあわただしい動きがあった。ベイオール・カフェのエムレ氏は、何の説明もないままに、行政警察が来て、テーブルを撤去したと話した。ハジュ・サリフ食堂のレジェプ氏は、まだ開店して2ヵ月しか過ぎていないこと、営業許可もまだ下りていないと話しながら、説明し始めた:
「ここ1週間程、(行政警察は)何度も来ていました。怒ったり何か言ったりしていましたが、なぜこうしたことをするのか私たちは理解できませんでした。私たちはお店をオープンさせたばかりなのです。許可証がないために、土地代さえ支払えていません。今日、(行政警察が)やって来て、土地代を支払った者はそのお金を返してもらえると話し、それから『二度とテーブルを置いてはならない』と言いました。どうすることもできません。」
レジェプ氏は、制限ラインが引かれたならば、それに応じる必要があると述べつつ、テーブル2台のところを10台置く人々を批判した。「市民から何千件といった苦情があるようです。区役所の実施したことは論理的な行動ですが、了承の上行われなければなりません。日時の周知が必要でした」と話すレジェプ氏は、去る前にこう付け加えた。「明日はデモがあるようです。私も参加してみますよ」。

■今日説明が行われる

ベイオール繁華街協会(BEYDER)は、本日18時半にベイオールの個人経営者も同席してガラタサライで記者会見を実施する予定。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:23439 )