さくらんぼ出稼ぎ労働者のけんか、エスニック対立に発展―エスキシェヒル
2011年07月27日付 Radikal 紙


エスキシェヒル県のミハルチュカ郡で、東アナトリアや南東アナトリアからの出稼ぎ農業労働者と、町の住民の間でさくらんぼ収穫をめぐるトラブルのために起こった喧嘩で8人が負傷した。

エスキシェヒル県のミハルチュカ郡で、東部からの出稼ぎ労働者と、もともとこの郡に住む労働者との間でさくらんぼ収穫をめぐるいざこざにより発生した事件で8人が負傷した。バスまで破壊された事件の後、軍警察本部前で集まったあるグループは、トルコ国旗をかかげながら、東部からの出稼ぎ労働者が郡を去るよう要求した。郡では広範囲にわたる治安対策が講じられた。

ミハルチュカ郡中心部から5キロ離れたところにあるオメルキョイ村で、さくらんぼを収穫していた東部出身の出稼ぎ労働者と、この郡に住む労働者との間で今朝、事件が起きた。いざこざは喧嘩に発展し、このあたりでさくらんぼを収穫していたミハルチュカ出身の労働者のうちオスマン・チャイさんと兄弟のヤシャル・チャイさんがナイフで傷つけられ、別の6人も石や棒により負傷した。事件現場へ到着した救急車でミハルチュカ国立病院へ搬送された8人のケガ人のうち、オスマンさんとヤシャルさんの兄弟は応急処置の後、エスキシェヒル国立病院に送られた。

■5人が拘留される

事件を聞きつけた郡のいくつかのグループは、トルコ国旗を掲げ独立行進曲を歌いながら東部からの出稼ぎ労働者が郡から去ることを要求した。人だかりが次第に増加してきたためにミハルチュカのゼケリヤ・ギョケル郡長と民族主義者行動党(MHP)員であるウミット・ギュベン市長が事件現場へやって来た。ギョケル氏とギュベン氏は、郡の人々へ、落ち着くように、そして法律の枠組み内で必要なことを行うと述べ、人々に解散するよう求めた。

彼らの演説の後、人々は解散したが、緊張した状況にある地域へは治安部隊が送られた。軍警察は、ミハルチュクで事件とかかわったとみられる5人を拘留し取り調べをはじめた。事件で負傷し病院へ搬送された8人のうち、5人がミハルチュカ国立病院で治療をうけており、歩ける状態である。ナイフにより負傷した23歳のオスマン・チャイさんとその兄弟であるヤシャル・チャイさんの治療は、エスキシェヒル国立病院で続けられている。2人の兄弟をナイフで傷つけたとされるヂャネル・ヤマン氏は、喧嘩の際、自身も棒で殴られて負傷したためエミレ国立病院で治療をうけている。

■農業労働者、郡から離れる

一日中、軍警察本部や警察の建物前に集まり、東部からの出稼ぎ労働者が郡を去ることを要求した人々のうち一部は、郡長らの話の後に解散したが、100人ほどのグループはそのまま待機し続けていた。午後、東部からの出稼ぎ労働者は(今年の)さくらんぼの収穫が終わったとして、予定よりも1日、2日早く去ることを決定したという知らせが入った。オメルキョイのさくらんぼ畑で働く200人ほどの出稼ぎ農業労働者を(県外の)新しい仕事へと向かわせるため、ミハルチュク自治体は4台のバスとトラックを割り当てた。

トラックに荷物を積み始めた東部からの出稼ぎ労働者は、バスでミハルチュク郡中心部を通らずに、ポラトルからアフィヨンカラヒサルのディナル郡へいくという。

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( 翻訳者:福地夏美 )
( 記事ID:23459 )