不法滞在のアフガン人らの申請期間、終了:7月下旬より治安維持軍による逮捕・取り締まりが開始
2011年07月21日付 Mardomsalari 紙

 テヘラン州外国人移民局の局長は、治安維持軍の協力によってモルダード月〔西暦7月23日~〕から不法滞在のアフガン人らの逮捕を開始することを明らかにした。

 イーサー・ムーサヴィー=ナサブ氏は、イラン学生通信(ISNA)との会見で、「第3期アフガン人整理計画」の終了について触れ、「治安維持軍の協力のもと、モルダード月より、法に照らし合わせて、不法滞在者の逮捕・取り締まりを行う予定である」と述べた。

 同局長は、逮捕されたアフガン人らは、アスギャルアーバードにある収容所へ引き渡されることになると指摘した上で、「アフガン人らの《整理》のために考えられた計画では、整理計画に申請し、出国書類を受け取った者たちは順次、〔アフガニスタンに向けてイランから〕出国することになる。もし彼らがイランに戻ることを希望する場合は、法的手段を通じて、つまりビザを取得することで、入国のための手続きを踏む必要がある」と語った。

 テヘラン州外国人移民局長はさらに、不法滞在者の取り締まりではどの国でも、禁固刑を含めた厳しい対応がなされていると述べ、「これまでイラン・イスラーム共和国体制の外国人に対する見方は、イスラーム的な規準に基づいた、慈悲深いものであった。しかし我が体制の基本政策では、いかなる外国人の出入国も、関連する法規にもとづいて行うことになっている。故に、アフガン人の《整理》も、同様の方針にそって行われているのである」と指摘した。

 ムーサヴィー=ナサブ氏はさらに、「ウェブサイトに登録し、出国に向けた順番待ちのための申請を行っていない不法滞在のアフガン人たちが〔イランに〕居続けることは、違法行為と見なされ、法律に基づいた取り締まりが行われる」と強調した。

 同氏はその上で、「〔不法滞在の〕外国人に対するイランの政策は、彼らの出国を〔強制するのではなく〕促すものである。これに沿う形で、国連難民高等弁務官事務所の協力により、こうした外国人に対しては帰国費用として150ドルが供与されている」と指摘した。

 同局長はまた、滞在許可を持っている外国人も、我が国で違法行為を犯せば滞在カードが失効し、本国に帰国しなければならないとも述べた。

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( 翻訳者:佐藤佳奈 )
( 記事ID:23469 )