イラク:ラマダーン直前、最大の関心事項は「電力供給」
2011年07月31日付 al-Hayat 紙


■バグダード:ラマダーン直前、最大の関心事は「電力供給」

2011年07月31日『アル=ハヤート』

【バグダード:ウマル・スィタール】

ラマダーン月の始まりを翌日に控えたイラクの首都バグダードでは、例年に違わず日用品価格が激しく高騰している。各家庭が買い物に殺到するためだ。しかし断食月への準備は食料品の購入にとどまらず、灼熱の今夏、イラク人は買い物とは別の準備も強いられた。

今のこの時期、もはや買い物客を惹きつけるのはショルジャ市場やジャミーラ市場だけではない。工業地域や機械用部品を取り扱うサナク市場で発電機の購入や修理を求める活発な動きが見られるためだ。これらの発電機は、ラマダーン期間中、イラク人家庭に充足し準備万端の状態でなければならない。

バグダードで発電機の修理店を営むマイサム・アリーさんは以下のように語る。「今こそ俺達が本当に仕事をする時期だ。夏とラマダーンが重なるこの時期、全家庭が発電機のメンテナンスと修理に向かってくる。バグダードでは電気が無ければ断食はほぼ不可能だからな。何と言っても、政府による電力供給は最高でも一日3~4時間なんだから。」

またラマダーン月の始まりに伴い、イラク人家庭は小型発電機の稼働に用いられるガソリン価格の高騰も指摘している。

電気の準備はそれだけにとどまらない。多くのイラク人は地域にエネルギーを供給する大型発電機の所有者のもとへ駆け込み、供給時間の拡大を求める。特にスフール(夜明け前に摂る食事)の時間帯での供給に対する要求が強く、「夜の電線」として知られるようになった。

バグダード西部のバイヤーウ地区に住むアブー・フサインさんは、「夜の電線を利用すれば、地域供給用の大型発電機の月々の利用料金に9万ディーナール(1日当たり3000ディーナール)が上乗せされる。」と述べる。また、「問題は電気だけじゃない。水不足、食品価格の高騰に加え、道路問題、検問所の設置による激しい交通渋滞、長時間労働などが、今年のラマダーン月での断食をかつてないほど困難にするだろう。」と予想している。

イラクでは多くの家族がラマダーン月の数日間、気温の比較的低い近隣諸国や国内北部へ移動する。イラク内務省は、ラマダーン期間の昼間の時間帯に断食を破る者に対して法的抑止措置を適用すると宣言していた。

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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:23495 )