イランのPJAK攻撃に批判のBDP、国境でデモ
2011年08月02日付 Milliyet 紙


テロ組織PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)のイランにおける一派であるPJAK(ぺジャーク、クルディスタン自由生活党)に対するイランの軍事作戦に対して、ハッキャーリ県ユクセコヴァ郡のエセンデレ国境ゲートで平和民主党(BDP)党員側によりデモ抗議が実施された。デモ参加者らは、イランへの通過を望んだが、イラン及びトルコ当局は国境ゲートを封鎖した。何百台もの車が国境ゲートで待ち、デモ参加者らは国境ゲート前にテントを立てた。デモに参加したヴァン県選出のBDP党員国会議員オズダル・ウチェル氏は、デモは(イランの)作戦が停止されるまで続くと述べた。

イラン側のカンディル山地域で開始された軍事作戦に抗議するため、約500人が本日、イランへの国境であるハッキャーリ県ユクセコヴァ郡エセンデレ町に集まった。ハッキャーリや、郡の住民、シュルナックから来たBDP党員は国境ゲートで抗議を始めた。デモにはヴァン県選出のBDP党員国会議員オズダル・ウチェル氏、BDPハッキャーリ支部長オルハン・コパラン氏、BDP幹部、NGO代表らが参加した。PKK党旗を掲げたデモ参加者らは、「民主主的自治を歓迎!」、「AKPの人種差別的攻撃、政治的・軍事的作戦を非難する」、「ゲリラの誇り高い抵抗を歓迎」と書かれたプラカードやオジャランのポスターを掲げた。

■国境通過を望むデモ抗議者らに許可は下りず

まず話しをしたBDPハッキャーリ支部長オルハン・コパラン氏は、イランが行った軍事作戦はAKP政府によっても支援されていると主張した。その後、ヴァン県選出のBDP党員国会議員オズダル・ウチェル氏とデモ参加者は、イランへの入国を希望した。しかし、イラン及びトルコ当局は許可を与えず、両方ともに国境ゲートを封鎖した。

デモ参加者も、「HPG(PKKの武装組織部門、人民防衛軍)は停止、KCK(クルディスタン社会連合)、PJAK、警察」と書かれたポスターが掲げられた国境ゲート前でテントを立てて待ち始めた。この間、何百もの車は、デモにより国境ゲートで出入国が出来なかった。ここで話したヴァン県選出のBDP党員国会議員オズダル・ウチェル氏は、(イランの)作戦停止を望み、次のように話した。

「この(イランの)軍事作戦は、カンディル及びクルディスタンのそれぞれの地域でゲリラをせん滅させる作戦である。クルド問題の民主的な解決を望む我々も作戦を即時停止させるために民主的行動をおこなっています。打開策の見えない国の政策や、その国の政策を自らの権力への欲望のために指揮するAKP政府、アフメディネジャド政府、イラクやシリア政府に対して、この作戦を放棄する呼びかけをするためにここまでやってきました。なぜなら、この戦争で失われる命の全ては、我々の命です。流れ出る血の一滴もまた我々の血です。我々は戦争が終結すること、中東でクルド人も含む全ての市民が自由と平等で平安な生活を出来るように、民主的な主張をしています。民主的自治クルディスタンでこの種のデモ行動は続くでしょう。」

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:23523 )