サウジアラビア、シリア大使を召還
2011年08月08日付 Radikal 紙

サウジアラビアは、シリアで起きている激しい弾圧に抗議して在ダマスカスの大使を召還した。

アル・アラビーヤ・テレビで放送された会見でその決定を伝えたアブドゥッラー国王は、シリアで起きている激しい弾圧を認めないことも強調した。アブドゥッラー国王は、シリア政府が「真の改革」を実現させ、国王自身が語った「一刻も早く、死の装置をとめること」を望んでおり、(シリア)大使を「協議するために」リヤドに召還したことを明らかにした。
アブドゥッラー国王の会見の少し前、アラブ連盟はリヤドからの発表と同時に起きたとされる攻撃により、初めてシリアの厳しい弾圧を非難する公式声明を発表した。トルコもレジェプ・タイイプ・エルドアン首相がシリアへ「我々の我慢も限界にきている」とのメッセージを送る一方、アフメト・ダヴトオール外務大臣がアサド政権に警告するために火曜日(9日)、シリアを訪問することを発表した。

■二つの都市で、数十人が死亡した。

一方、週末にシリア軍が東部最大の都市であるデリゾールの攻撃が行われたことが明らかとなった。
同市の反体制派は日曜日の早い時間から始まった軍事作戦で少なくとも50人が殺害されたと話している。シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン氏によれば、頻繁に抗議活動が行われるデリゾールの一連の地区には多数の戦車、装甲車が展開しているという。同市の他の人権活動家も砲兵の射撃、激しい爆発音を聞いたことを明らかにした。反体制派によれば、ヒムス市近郊のフーラで7日に行われた軍事作戦で少なくとも25人が死亡したという。

■アサド大統領:シリアは改革の途上

シリアの反体制派は、治安部隊が3月のデモ開始からこれまで1650人を殺害したと主張している。さらに、数千人が拘束された。しかし、これらの軍事作戦にも関わらず、抗議活動は終息しなかった。バッシャール・アサド大統領は治安部隊の軍事作戦を支持し、「シリアは改革の途上」と語った。アサド大統領は、道路を封鎖し、都市部に非常線をはり、市民を恐怖に陥れている罪人らを制圧するのは政府の義務である」と述べた。
反体制派は、アサド大統領が複数政党制を許可するとの声明に満足していない。複数政党制は、3月中旬から今までアサド大統領に対するデモの主要な要求の一つであった。一方、KİK(湾岸協力会議)の加盟国は公表した共同声明で、ダマスカスの政権は流れる血を止め、重要な改革を実施するよう求めた。サウジアラビア、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーン、カタールで構成するKİKは、シリア国民の権利と尊厳を守る重要な改革を実施し、ダマスカスの政権は市民に要求に応えるよう求めた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:23585 )