国会、農作物の無秩序な輸入に関して農業省を批判
2011年07月28日付 Jam-e Jam 紙

タヴァッコリー議員「国民一人当たりの農作物の輸入量はここ数年で60%増加」

 国会でおこなわれた農作物の輸入に関する検討会は、その無秩序な輸入を断罪する場へと早変わりした。

 各種の報道によると、サーデク・ハリーリヤーン農業相はメフディー・ガザンファリー商業相とともに、昨日この問題に関して検討を行うために国会公開本会議場に姿を現し、様々な党派や委員会に所属する国会議員らから、批判の矢面に立たされた。

 なお、農業相はここ数ヶ月の間、さまざまな機会に一部農作物の国内への輸入を禁止する措置を講じている。こうしたなか、アフマド・タヴァッコリー国会調査センター所長やアッバース・ラジャーイー農業委員会委員長など、有力者らを含む一部議員たちは、農産物の輸入についての政府の施策を批判した。

 タヴァッコリー国会調査センター所長は、昨日の議会で「我々は世界貿易機構(WTO)が掲げる政策に影響されて、世界経済なるものに欺されてはならない。むしろ国民的モデルを追求することで、国家経済の向上に努めるべきだ」と指摘した。

1384年から1389年〔西暦2005年~2010年〕にかけて農作物自給戦略が踏みにじられるように

 タヴァッコリー氏は、国会調査センターが示した数字に言及した上で、84年から89年にかけて農産物の自給戦略が踏みにじられてきた事実を指摘し、次のように加えた。「84年には、農作物の輸入総量は国民一人当たり126kgであった。それが89年になると200kg、つまり60%もの増加を示すようになっている〔‥‥〕」。

 同氏はさらに、「1384年から1389年の間に、〔農産物の輸入総量は〕ドルに換算して3倍、国民一人当たりの重さに換算して60%の増加となっている」と続けた。

 タヴァッコリー氏はまた、84年から89年までの間に輸入された主要農作物について、「88年に447万3千トンだった穀物輸入量は、89年には626万9千トンに達し、4割増加した。この間のイランの人口増加は、極めて微小なものであったにもかかわらずだ」と指摘した。

 同氏はさらに、イランにおける小麦の輸入に関しても、「小麦の輸入量は、84年の10万5千トンから89年の76万4千トンへと、7倍の増加となっている。88年〔西暦2009年〕には100万トンもの輸入小麦がカビてしまい、家畜の飼料に使われた。衛生上、その家畜を食用にした場合に人間の健康に悪影響を及ぼす可能性も、依然として排除できない」と述べた。

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:23618 )