トルコサッカー協会、八百長問題で報告書発表
2011年08月15日付 Hurriyet 紙

トルコ全土が注目する日がついに訪れた。トルコサッカー協会は、トルコサッカー史における最も重要な決定を発表するため、スイスホ テルで記者会見を開いた。発表によると、資料が不十分であるため、また決定内容は極秘であるため、最終決定が下されるのは検察による起訴状の作成と裁判所による承認の後となる。

■これがメフメト・アリ・アイドゥンラルTFF会長の会見...

 我々はトルコサッカー協会(TFF)として、この国のサッカー界にとり特別な日々を過ごす中で作業をつづけている。今日はいくつかの指示の下で、全てを皆さんに伝えようと思う。

協会は入手した資料を一定期間調査した。これに関連する決定は次の通りである。

‐検察による捜査は秘密裡に行なわれている。追加の制限令が下された。資料を公開することは犯罪であり、違反すると1年から3年の罰を受けることになる。

‐トルコサッカー協会に資料を引き渡した後、捜査の範囲は拡大し、多数の人間を対象に捜査が行なわれた。もしくは行なわれている。これに関する新たな情報や資料は届いていない。

‐今決定を下すのは公正ではない。公正であるためには(資料を)極秘とする原則を撤廃すること、起訴状が承認されることが必要である。

つまり、まず容疑のかかっているチームと人物から事情を聞く。その次に倫理委員会に報告書を求め決定を下す。

(中略)

■自分に責任があると思う者は欧州に行くな

トルコサッカー協会は、未だ諸チームに対し処罰を行なっていない。このため欧州サッカー連盟(UEFA)が処罰を行なうことは考えられない。我々は(被疑者が)弁護の権利を行使してから決定を下す。現段階で下された決定はない。一部事前措置としてプロサッカー連盟規律委員会(PFDK)に問題の判断を諮った。欧州サッカー連盟は、決定を諸チームの責任にゆだねている。自分に責任があると考える者は、今後(UEFAに)参加しないことだ。

■新たな資料で新たな諮問

話に挙がっている検挙は、八百長と奨励金に関するものであり、情報と資料にもとづいて行なわれる。新たな資料が出てくれば新たな諮問が行なわれるだろう。

■マネージャーに関する調査が続く

不正にライセンスを得たマネージャーに関する調査も続いている。新たな検挙が行なわれるだろう。TFFは、非常にデリケートなこの問題について、あらゆる可能性を考慮して調査している。我々が今この組織でこの問題を解決すること、最も公正な決定を下すことを望んでいることを皆さんに知っていただきたい。

■我々は司法組織とともに調査する

倫理委員会は、現在入手されている資料にもとづき第二次調査を行なう。しかし新たな資料も参考資料に加える。我々は司法組織と連携している。事情聴取が必要となったときも司法組織とともに取り組む。

■決定を一般市民と同じように受け止めるわけにはいかない

トルコサッカー協会は、トルコサッカー界の運営・管理に責任がある。我々は影響力を明確な形で行使する。厳しい決定を期待する者もいるだろう。しかし我々は 一般市民と同じように決定を受け止めるわけにはいかない。我々はサッカーの将来に責任がある。決定をあらゆる側面から精査しなければならない。決定は常にこのような形であるだろう。

■一部の人間の望みどおりの決定ではいけない

我々は報告書の受け取り後、一部の人間の望み通りになるような決定を下すことはできない。逮捕された者も逮捕されなかった者も同じだ。事情聴取するには資料を公開しなければならない。しかしそれを公開することはできない。

■リーグは9月9日から

対戦表は通常の日程で作成され、リーグも通常通りの日程で開催される。アジア銀行リーグで名前が挙がった者も参考資料に加える。

■資料は不十分

入手した資料や情報はあるが、それだけでは我々が決定を下すには不十分である。逮捕の決定を行なったのは我々ではない。決定のための十分な証拠や資料がない。現段階で我々が至った状況は以上だ。私の話に計算はない。圧力などありえない。我々は最も公正な形で解決しようと努めている。重要なのは、我々が下す 決定に我々自身が納得できることだ。

■何が起きたか?

7月3日日曜日の朝に起きたフェネルバフチェ会長のアズィズ・ユルドゥルム氏の逮捕をもって始まった「サッカー八百長捜査」は、初日からトルコのトップ ニュースとなってきた。第一次検挙ではアズィズ・ユルドゥルム氏、セェキプ・ムストゥルオール氏、イルハン・エクシオール氏、ビュレント・ウイグン氏、ウミト・カラン氏といったトルコサッカー界の重要人物たちが逮捕され、メトリス刑務所に送られた。拘留された者たちのうち、エミニエケ氏、セゼル・オズチュルク氏は事情聴取後、釈放された。

第二次検挙の逮捕者の中には、セルダル・アダル氏、タイフル・ハヴッチュ氏がいる。その後次々と行なわれた検挙では、TFF元会長マフムト・オズゲネル 氏、フェネルバフチェ副会長ムラト・オズアイドゥンル氏、解説者のエマン・トルオール氏、セミフ・センチュルク氏、エムレ・ベルオズオール氏といった重 要人物も裁判所や警察署で事情聴取を受けた。

(後略)

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:23655 )