エジプト:多くの住居が倒壊の危険にさらされているとアムネスティが発表
2011年08月23日付 Al-Ahram 紙


■エジプト:多くの住居が倒壊の危険にさらされているとアムネスティが発表

2011年8月23日 アハラーム紙

アムネスティ・インターナショナルの報告によると、エジプトにおける1万8千件の住宅が倒壊の危険にさらされている。

アハラーム紙はアムネスティ・インターナショナルの報告から重要な情報を得た。それは二年間にわたって行なわれた調査に基づくものである。また、当局は安全ではない地域に生活する住人と住環境を改善する計画に関して話し合うことを避けてきたことを証拠づけるものである。

公的な情報筋によれば、エジプトでは、当局が安全ではないとみなす地区に約85万人が暮らしており、約1万8300件の住居が完全な倒壊の危険にさらされているという。

今日、アムネスティ・インターナショナルは記者組合の本部で記者会見を開き、エジプトの貧困地区における状況に関して新しく出された報告について明らかにする。そのタイトルは、「われわれはゴミではない:エジプトのスラム地区における強制的排除作業」というものだ。

この報告の発表は、ホスニ・ムバーラク(ムバラク)前大統領の退陣以来初の選挙に向けての選挙運動の始まりと時を同じくし、(論点となっている)エジプト国内の広範囲に広がる貧困地区において数百例に及んでいる強制排除を立証しているのだ。また、生命と健康が危険にさらされるという理由で非安全地域と呼ばれる場所から、いかにして住人が強制的に排除されるのかについても詳細に扱っている。

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:23726 )