トルコ軍、北イラク攻撃で100人のPKKを無力化と発表
2011年08月23日付 Radikal 紙

参謀総長は、先週実行されたイラク北部での空爆作戦で90〜100人のテロリストを制圧したことを発表した。

参謀司令本部の公式サイトで、北イラクで行われた空爆作戦の結果が発表された。これによると、TSKの展開した作戦で、90〜100人のPKKを制圧、80人のPKKを負傷させた。

参謀総長の行った発表の詳細

*トルコ軍はイラク北部とカンディル山周辺の分離派テロ組織基地の制圧と、組織の基盤施設の破壊を目的に、2011年8月17〜19日にかけて、空軍戦闘機の空爆作戦と地上基地からの支援射撃車による攻撃を展開した。この作戦に関する最新の情報は一般に公表された。

*2011年8月20日、メティナ、ザプ、アヴァシン、バスヤン、ハクルクの各地域で13カ所、2011年8月21日にカンディル、ガラ、ザプ、メティナの各地域で4カ所、2011年8月22日にザプ、ハクルク、アヴァシン、バスヤン、カンディルの各地域で7カ所の標的を定め、これをトルコ空軍の戦闘機の空爆によって制圧した。

*最新の標的照準と射撃制御システムを駆使し、2011年8月17〜22日にかけて実行された空爆作戦では、132カ所の標的へ102回の出撃が行われ、新型、旧型兵器による見事な攻撃を展開した。より効率的な攻撃と標的照準のために24回の調査飛行が行われた。

*攻撃基地に駐屯している砲撃部隊は349カ所の標的に対し集中的に砲撃を行った。

*作戦の展開と指揮は参謀司令本部がとり、国境地帯にあるディヤルバクルの第二空軍司令部と陸軍司令本部の攻撃基地から実行される。

*攻撃を受けた標的は詳細な分析の結果照準されたものであり、何度も確認され、確実に住民がいない場所であると確認した後に決定されている。

*作戦では、73カ所の避難所、6カ所の保護施設、18カ所の洞窟、8カ所の倉庫、14カ所の施設・建物、1カ所の兵器工場、9カ所の対空砲基地、3カ所の検問所に対して効果的な攻撃が行われた。

*現段階で制圧したテロリストの数を正確に挙げることはできないが、入手した最初の情報によると、空爆でテロリストらに対して成果をあげ、90〜100人のテロリストを制圧、80人以上の負傷テロリストが病院や村へ移動し、多数のテロリストの通信が途絶えた。また多数のテロリストが現地の一般の人々が居住する村に逃亡し、民衆を盾にとっているという。

*加えて空爆作戦が実施された地域へのメディア関係者や現地の人々の進入が分離派テロ組織によって妨害されているが、これは地域の実際の被害や損失を隠匿するためのものであり、また所在不明のテロリストらが組織から逃亡する可能性が懸念されている。

*また、2011年8月19日、偵察衛星の情報をもとに国内で展開された空爆作戦では5人のテロリストを制圧したが、このテロリストらが2011年8月17日のハッキャーリ・チュクルジャ間の幹線道路でトルコ軍に9人の殉職者を出したテロを計画したグループに属していたことが報じられた。

*作戦に関しては必ず情報の真偽が確認されてから一般に公表される。このため、情報源が不明なもの、また参謀司令本部により真偽が確認されない情報は信用しないことが重要である。

*イラク北部と国内の分離派テロ組織の活動状況は今後も観察され、陸空軍による作戦が継続されるだろう。

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:23735 )