テヘランやカイロなど世界各地で「エルサレムの日」のデモ行進が挙行
2011年08月27日付 Jam-e Jam 紙

 断食を守る敬虔なイランのイスラーム的市民は昨日、ラマダーン月の最後の金曜日に、「世界エルサレムの日」の大規模デモ行進に参加し、エルサレム解放の叫びをイスラーム共同体の団結の核心的テーマとして再び位置づけた。〔‥‥〕中東地域のムスリム人民によるイスラームの目覚めが頂点に達するなか、我が国では各地で、「イスラエルに死を」のスローガンを掲げて、シオニスト略奪体制の消滅とエルサレムの解放を求める叫び声が鳴り響いた。エジプト人民もまた、シオニスト体制の大使館前に集まり、大使館建物を攻撃、同体制に対する嫌悪の念を表明した。

〔‥‥〕

 各通信社、ならびにジャーメ・ジャム紙記者が伝えたところによると、昨日の式典に参加したデモ行進者たちは、「アメリカに死を!」、「イスラエルに死を!」、「シオニズムに死を!」、「我々の血管に流れる血は我らが指導者への贈り物だ!」などのシュプレヒコールをあげた。

 エルサレムの日の行進では、我が国の当局者や政治・宗教関係者らも、人民各層とともに抑圧されたパレスチナ人民への支持〔表明〕に馳せ参じた。テヘランで行われたデモ行進には、大統領や司法権長、専門家会議議長、公益判別評議会議長らの姿が見えた。

 またマカーレム=シーラーズィー氏、ヌーリー=ハメダーニー氏、ハーシェミー=シャーフルーディー氏、アミーニー氏、ジャヴァーディー=アーモリー氏といったアーヤトッラーたちは、ゴムで行われたデモ行進に参加した。気分がすぐれないとの理由でセレモニーへの参加を見合わせた国会議長は、行進参加者らに向けてメッセージを送った。

 その一方で、中東・北アフリカ地域の国々で「イスラームの目覚め」のうねりが生じていることから、今年の「エルサレムの日」の行進はこれまでとは異なる様相を帯びることが、当初より予想されていた。実際、最近になって人民蜂起の成果を手に入れたチュニジア等の様々な国々でも、昨日初めて、「エルサレムの日」のデモ行進が行われたのである。多くのエジプト市民も金曜礼拝の後、カイロにあるシオニスト体制の大使館前に集合し、同体制の大使の追放を求めた。また数千人ものパレスチナ人も「世界エルサレムの日」の大規模デモに参加した。イラクやトルコ、サウジアラビア、インド、アゼルバイジャン共和国、タジキスタン、ベラルーシ等の国でも、昨日エルサレムの日のセレモニーが催された。

「シオニスト体制の崩壊こそ唯一の解決策」

 昨日、イランやイスラーム世界の各都市と同様、テヘランでも断食に参加していた人々による盛大なデモ行進が行われ、エルサレム解放が叫ばれた。デモに参加したテヘラン市民は、テヘラン大学や革命広場に向かうデモ行進のなかで、イスラームの目覚めやパレスチナ人のインティファーダについてのプラカードを手に持ちながら、「アメリカに死を!」、「イスラエルに死を!」、「イギリスに死を!」のシュプレヒコールをあげた。

 デモ行進の参加者らは、国内外のジャーナリストやカメラマン数十名が取材を続ける中、革命広場にて、エジプトの独裁者ムバーラクに対する模擬裁判を行った。

〔‥‥〕

 デモ行進者らは決議文を採択し、そのなかで北アフリカならびに南西アジア地域の人民による革命とイスラーム覚醒のうねりは、イスラームの敵に従属する独裁者や専制君主たちの没落を決定づけるだろうと指摘した。決議文はその上で、エジプトやチュニジア、リビアといった中東・北アフリカ地域の革命的ムスリム諸国民に対して、意識を高く持つことで新植民地主義者や抑圧諸国の陰謀に警戒するよう、注意を喚起した。また、抑圧諸国による干渉の口実をすべからく奪い去ることで、自身の国の運命と未来を、革命の理想に基づく自らの意志や願望によって切り開くよう呼びかけた。

〔‥‥〕

Tweet
シェア


関連記事(ラマダーン断食中の数百万人のムスリム、エルサレム解放を叫ぶ)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:渡部智士 )
( 記事ID:23848 )