アラブ通貨基金:インフレへの対処、物価安定と追加投資が必須
2011年09月12日付 al-Hayat 紙

■アラブ通貨基金:インフレへの対処、物価安定と追加投資が必須

2011年09月12日『アル=ハヤート』

【アブダビ:シャフィーク・アル=アスディー】

アラブ通貨基金は、アラブ諸国の金融政策の枠組みとして、「インフレ目標」政策の採用を呼びかけた。そして、インフレ目標政策が成功し望まれた目標を達成するためには、この種の政策を採用する上でいくつかの重要な要素が揃う必要があると付け加えた。また同基金のジャースィム・アル=マンナーイー総裁は、アブダビにある同基金本部で開催された会合の冒頭で、金融政策の立案者には「適切な決定をし、量的インフレ目標を設定し、透明性と説明責任を満たすため、インフレを予測する能力を備える」ことが必要であると強調した。この会合は、イングランド銀行(英国の中央銀行)の協力で開催され、「インフレ目標」と銘打たれている。

同総裁は、インフレ目標政策が成功する要素が揃うことを保証するため、金融政策の立案者たちは、明確な諸目標、十分な能力、独立性を備えていることが重要だと強調した。また、同総裁に代わって演説したアラブ通貨基金付属「経済政策研究所」のサウード・アル=バリーカーン所長は、どのような国でも、金融政策は物価の安定を守ること、ひいては経済成長を増加することを目指していると付け加えた。そして、諸国にインフレ目標を金融政策の主たる枠組みに据えるよう推奨した。

同所長は続けて、「物価安定は、不確実性の水準を低下させることによりさらなる経済発展に疑いなく寄与する。経済発展は、企業の投資増加と輸出品の競争力の向上を促す。投資の増加と輸出競争力の向上は、収支の均衡に好影響を与えるとともに、貯蓄の増加と融資や投資に回るお金の充足に役立つ。そしてこれによって、さらに経済が発展する。」と述べた。この会合は5日間にわたり開催され、アラブの17カ国から29名が出席する。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:23932 )