カリフか、プリンスか、サラディンか?―エルドアンアラブ歴訪に外国メディア高い関心
2011年09月15日付 Milliyet 紙
エルドアン首相のエジプト訪問を報じるイスラエル紙
エルドアン首相のエジプト訪問を報じるイスラエル紙

エルドアン首相の「アラブの春」国家歴訪に際し、南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung紙)はトルコ首相、レジェプ・タイイプ・エルドアンは、アラブ人が思い描いている君主のように振舞っている、と報じた。

■ドイツ:アラブ人の思い描いている君主

南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung紙):トルコの首相レジェプ・タイイプ・エルドアンは、アラブ人の思い描いている君主のように振舞っている。自信に満ち、戦闘的、傲慢、時折パフォーマー、そしてドラマチック。エルドアンはトルコを近東、中東の強国にし、イスラム世界の守護者とすることを欲している。

■ドイツ:新しいカリフ

ディ・ウェルト紙(Die Welt)は 「新しいカリフ」というタイトルで、一面に掲げた記事の中で、オスマン帝国時代にアラブの国々を「砲火と剣で征服した」が、エルドアン首相は、「この国々を、今日、テレビカメラと、反イスラエル的発言で征服した」との意見を載せた。

■イタリア:新しいアラブのヒーロー

コリエーレ・デラ・セラ紙(Corriere della Sera)は読者に、「エジプト人はエルドアン首相を新しいアラブのヒーローとして迎えた」というタイトルで報じた。エルドアン首相は、新しいアラブのヒーローになるという道をめざし、「中東で希望通りになった」と報じ、ある調査会社が行った、エルドアン首相がこの地域の人々の間でいかに愛されているかを示すアンケート結果を報じた。

■イギリス:イスラム世界の声

タイムス紙 (Times)は、「エルドアン首相は自身がイスラム世界の新しい声となることを望んでいる」と説明した。ガーディアン紙(Guardian)も、アナリストたちの「エルドアン首相はエジプト訪問でトルコの地域における影響力を増加させ、イスラエルを孤立させることを目論んでいる」との分析を報じた。

■イスラエル:サラディンの再来

ハーレツ紙(Haaretz)の英語、ヘブライ語版には、「エルドアン首相はカイロで演説―『イスラエルの攻撃性は、人々の未来を脅かしている』」というタイトルが載った。

■エジプト:イスラエルは戦々恐々

独立系のヤウム・アル=サバー紙(Yovm El-Seba)はトップ記事で、エルドアン首相の演説を、エジプトの人々は興奮のなかで、イスラエルは戦々恐々とした心情で待ち構えていた、と書いた。

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( 翻訳者:藤田晶弘 )
( 記事ID:23976 )