地中海地下資源問題、波高し
2011年09月16日付 Hurriyet 紙

地中海が熱い。アメリカのノーベル・エナジー社の海上掘削基地が、天然ガスのボーリング作業を始めるために、南キプロス政府が一方的に宣言した排他的経済水域内にある第12プラットフォームに昨日(15日)運ばれた。アテネ(ギリシャ政府)は、トルコ政府に対し外交的手段に訴えていることを明らかにした。

ギリシャ外務省スポークスマン、グリゴリス・デラヴェクラス氏は、トルコは、ノルウェー船籍の「ベルゲン・スルヴェヨロル」号が、他のトルコ船を伴って9月15日~11月15日までの間に学術調査を行う予定であると発表したが、その学術調査が行われる地域はメギスティ(カステロリゾ)島南部のギリシャの大陸棚も含んでいると語った。デラヴェクラス氏は、在アンカラのギリシャ大使館に、「この地域で、ギリシャの主権を侵害するあらゆる種類の学術調査を行わないこと」を要請して、トルコ外務省と交渉するよう、通達が下されたことを明らかにした。

メギスティ島の地理的位置づけや大陸棚が存在するか否かについては、トルコとギリシャが対立する諸問題の一つとなっている。トルコにとってカシュの対岸にあるこの島は、エーゲ海ではなく地中海にあり、エーゲ海に関する予備協議には含まれないという立場だ。

■ロシア潜水艦に関する情報

ギリシャ政府の主張によると、ギリシャはこの地域にいるトルコ船団を、近くから追跡している。ギリシャのメディアは、トルコ船団は17隻の軍艦からなり、ロードス島やカシュの間を巡回し、軍事演習を行っていると報じた。さらに、この地域にいるトルコ船団が、3隻の駆逐艦、7隻の輸送船、7隻の攻撃用舟艇で構成されていると伝えた。ギリシャのインターネットサイトでは、ロシアがギリシャ系住民の利益を守るために、この地域へ2隻の原子力潜水艦を派遣したとされている。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:23997 )