サウジアラビア:新たな国々から家事労働者採用の試み
2011年09月19日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビア:新たな国々から家事労働者採用の試み

2011年9月19日『アル=ハヤート』

【リヤド:本紙】

サウジアラビア労働省は、家事労働者を採用するための新たな岐路を開く試みを行っていると発表した。同省は、エチオピア、エリトリア、スリランカ、ケニア、イエメン、スーダン及びその他の、許可された国々から家事労働者を採用する際の手続きの簡素化を試みている。

マフラジュ・アル=ヒクバーニー・サウジ副労働大臣は、声明で、「この措置は、市民のプライバシーに影響を与える厄介な条件を理由に、一部の国からの家事労働者の採用が休止されたことを受けて実施される」と明らかにした。また、「労働省は、この問題について家事労働者を送出する国々と協議をしている状況にあり、いかなる同様の条件も受け入れない。また、当省は、市民の諸権利と社会的プライバシーを尊重し、それを保護、維持することを断言する」と強調した。同大臣は、同省が、渡航許可の手続きの迅速化と簡素化、家事労働者らがサウジアラビアへ入国する際の障壁の軽減、契約締結においてこれらの国々が課した諸条件に限度を設ける試みを行っていると強調した。また、この試みは、国家(家事労働者)採用委員会との協調のもとで行われると指摘した。

また、同大臣は、雇用者、労働者、採用機関の諸権利を確保するための措置を試みていると明らかにした。同措置には、採用企業リストの公表、保険証券の発行の試み、派遣手続き中に機関内において予想される事件の追跡捜査、迅速にビザの許可手続きを終了する方策が含まれている。

サウジアラビアは、近年、アジア人労働力の危機を経験した。インドネシアとフィリピンとの対立が原因で、その直後、両国からの労働者の採用が中止された。これは両国からの採用募集数が20万以上に達した際に起こっており、そのすべてがサウジアラビアの採用機関側から拒否された。

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:24016 )