サウジで投獄されているエジプト人労働者の釈放を求め、家族が大使館前でデモ
2011年09月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■サウジでのエジプト労働者の投獄に抗議して、カイロの大使館前でデモ

2011年9月18日『クドゥス・アラビー』 

【カイロ:本紙】

サウジアラビアで拘束されたエジプト人たちの家族が多数、在カイロ同国大使館の前でデモ行進し、釈放を求めた。デモ隊は政府が在外エジプト人の尊厳の保護を怠ったことを批判し、軍評議会にサウジアラビアで拘束されている人たちの釈放に向けて介入するよう求めた。デモ隊は逮捕された息子たちの写真を掲げ、その上には「拘束され、苦しんでいる、エジプト政府はどこに、軍評議会はどこに」と書かれていた。また「国内でも国外でもエジプト人の権利と尊厳を無視するな」と書かれたプラカードを掲げていた。

デモ隊はまた声明を配布し、エジプト政府と軍評議会は、無実の罪で裁判なしに逮捕された親戚や息子たちを釈放するよう働きかけ、サウジアラビアに呼びかけるべきだと嘆願した。声明によれば、彼らはサウジ大使館に6カ月前から働きかけ、サウジ国王に家族の釈放を求めていたが、サウジ大使館はメッセージを伝えず、サウジ国王に取り次がなかった。またサウジはエジプト人拘束者について明確な立場を取っているが、彼らはその立場をエジプト人への侮蔑であり、容疑も無く不当に逮捕する前に容疑者を裁判にかける必要があると定めた慣習法や国際法への侮辱であるとみなしている。また息子たちの逮捕と投獄は、イスラーム的価値観やシャリーア(イスラーム法)への侮辱であるとみなしている。

デモに参加した人々は『ミスリー・アル=ヤウム』紙に対し、「我々は8か月前からサウジ大使館前でデモをしてきましたが、数年前から拘束されている息子たちの問題は解決されていません。エジプト政府や外務省に嘆願しましたが、彼らは耳を貸さず、私たちの問題を解決しようとしませんでした」と語った。そして彼らは[軍評議会議長の]ムハンマド・フサイン・タンターウィー元帥に、何の容疑も無くサウジ当局に逮捕された息子たちや夫たちの解放に向けて介入するよう求め、彼らは逮捕・投獄されるような犯罪は一切犯していないのだと訴えた。

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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:24017 )