シリア国営放送、トルコのシリア人難民キャンプに関し虚偽報道
2011年09月21日付 Zaman 紙

外務省は、シリア国営放送SANAや他の報道機関が昨日伝えたトルコのシリア人難民キャンプに関する報道の内容に、悲しみと遺憾の意をもって受け止めたと明らかにした。

外務省は声明で、「トルコのシリア人難民キャンプが、レイプと拷問にあふれた隔離施設に転じている」とする見出しで伝えられた報道を向け、「(シリアが)ネガティブ・キャンペーンのために、嘘や問題の悪意ある原因を探しているとするなら、この報道が発信したメッセージは格好の例である」 と伝えた。

またトルコの避難キャンプに暮らす人々が、故郷シリアでの悲惨な体験や恐怖から逃れてトルコへとやってきたことを改めて強調し、「彼らがトルコに滞在する原因を解消するためには、シリアから逃げざるを得ない状況を変えることが必要である。シリア政府にはこの責任がある」との表現を用いた。

さらに声明では、避難キャンプで暮らす人々が安心、安全を享受できるよう可能なことは何でも実行されているとし、ハタイの避難キャンプで働く全ての人が、その責任をしっかり果たすため、尽力し続けていること、このことが国連などの国際機関やシリア赤新月社の関係者など中立的な立場の専門家たちによっても何度も確認され、発表されていることなどを明かした。

関係機関の担当者や法律組織に対し、今日までいかなる不満の声も届いてはいないことが改めて強調された。声明の内容は以下の通り。

「法治国家である立場に従い、トルコ共和国の関係諸組織は、シリア国営放送が伝えた報道の内容を調査する。この調査において、シリアの外務省と移民省に対し公式の形で、この論調を伝えたファーティマ女史、及びシリア国営放送で名前が出た他の人物の個人情報を伝えるよう請求している。さらにファーティマ女史と在シリアトルコ大使またはアレッポ領事館の駐在員の面談を実現するために必要な調整が行われるよう求めている。

 私たちの要求は、シリアの事態の展開に関連して連日主張される様々な話題について、シリア関係諸機関にあっても私たち同様の慎重さや配慮が示されることである。」

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:24033 )