映画『ナーデルとスィーミーンの別れ』、アカデミー賞イラン代表作に
2011年09月17日付 Mardomsalari 紙

 アスガル・ファルハーディー監督の映画『ナーデルとスィーミーンの別れ』〔「アジアフォーカス 福岡国際映画祭」での邦題は『ナデルとシミン』〕が、アカデミー賞イラン代表作に選ばれた。

 メフル通信によると、本年度アカデミー賞におけるイラン映画選考委員会のスポークスマンを務めるアミール・エスファンディヤーリー氏は、同委員会による審査が終了したことを明かした上で、同委員会の最終報告をメディアに公開した。なお、審査資格を有する映画作品を産業、文化、批評、国際的成功、世界的な配給…などの面から総合的に考慮し、集められた資料に基づいて評価するというのが、審査の際の現在の仕組みとなっているとのことだ。

 その報告書の内容は以下の通りである。

イラン映画選考委員会は、映画芸術科学アカデミーへの出品のために、資格を有するタイトル(イラン暦1389年7月9日[西暦2010年10月1日]からイラン暦1390年7月8日[西暦2011年9月30日]の間に、我が国で少なくとも7日間つづけて初公開された映画)すべてを対象とした検討作業を終えた。その結果、当委員会の委員らは、映画『アルツハイマー』〔アフマドレザー・モオタメディー監督作品〕、『私のいないここ』〔バフラーム・タヴァッコリー監督作品〕、『慰め』〔アリーレザー・ダーヴードネジャード監督作品〕、『殿方の立ち入り、禁止』〔ラームボド・ジャヴァーン監督作品〕の各作品の制作者らに謝意を表しつつ、諸々の側面を総合し、全会一致でアスガル・ファルハーディー監督の『ナーデルとスィーミーンの別れ』を2012年第84回アカデミー賞最優秀外国映画部門のイラン代表作として推薦することとした。

 なお、選考委員会メンバーは、・ロヤー・テイムーリヤーン〔女優〕、・プーラーン・デラフシャンデ〔女性映画監督・脚本家〕、・モハンマド・ボゾルグニヤー〔映画監督〕、・シャフラーム・ジャアファリーネジャード〔映画評論家〕、・モハンマド・ダーヴーディー〔歴史家・言語学者〕、・アリーレザー・ショジャーヌーリー〔俳優〕、・メフディ・サッバーグザーデ〔映画監督〕、・ラスール・サドル・アーメリー〔映画監督〕、・アミール・エスファンディヤーリー〔ファーラービー映画財団の幹部の一人〕、の各氏である。

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( 翻訳者:斉藤美海 )
( 記事ID:24058 )