KCK(クルディスタン社会連合トルコ議会)捜査、連日逮捕劇
2011年09月24日付 Radikal 紙

クルディスタン社会連合トルコ議会(KCK)に対する一斉捜査が全力で続けられている。昨日(9月23日)はシュルナク、イディル、および、スィロピでそれぞれBDP党員である市長らが逮捕された。土曜日(25日)からの逮捕者は51名にのぼっている。

KCKは、PKK(クルド労働者党・非合法組織)の都市部組織であると言われており、KCKに対する捜査では、BDP(平和民主党)所属の3人の市長をはじめ、シャンルウルファ県とスィイルト県の県支部長も逮捕された。

ディヤルバクル県共和国特別検察の命令により23日午前中にシュルナク市長ラマザン・ウイサル氏の自宅で強制捜査がおこなわれ、ウイサル氏は拘束された。
BDP県支部長のアビト・イケ氏、同郡支部長のアビト・バユク氏の自宅にも捜査が入ったものの、2名は在宅していなかったことも判明している。
イディル市長であるレスル・サダク氏、スィロピ市長長エミン・トウルル氏、さらに郡知事のバハッティン・アルクシュ氏についても、警察がそれぞれの自宅で強制捜査をおこない、3名を拘束した。

首長らの自宅でおこなわれた捜査では、パソコンや文書が押収された。拘束されたBDP党員らは、シュルナク警察署の機動隊バスで厳重な警備のもとディヤルバクル裁判所へと移送された。共和国特別検察での検証後、当直裁判所に移されたシュルナク市長ラマザン・ウイサル氏、イディル市長レスル・サダク氏、スィロピ市長エミン・トウルル氏、郡知事のバハッティン・アルクシュ氏は逮捕された。

シュルナク各地で金曜日から始まったKCK一斉捜査で、これまでに拘束され、ディヤルバクルの裁判官の前に出頭したのは計63名。そのうち51名が逮捕された。

■イズミルでは34名逮捕

イズミルでは、2日前(22日)に31名が逮捕され、昨日(23日)は3名が新たに逮捕された。いっぽうでイズミルのコナクでは、人権協会(İHD)イズミル支部および人権と被抑圧者連帯協会(Mazlumder)が、対KCK一斉捜査について抗議の記者会見を開いている。シャンルウルファのスルチュ郡では、死亡したPKK党員を追悼するために設けられたテントから、23名からなる集団が飛び出して警官を襲撃し、そのうち6名が逮捕された。逮捕者のなかにはBDPシャンルウルファ県支部長のアドナン・アトリ氏とスィイルト県支部長ファルク・サーラム氏も含まれていた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:24070 )