エルドアン首相、アフマディネジャド大統領と会談
2011年09月25日付 Radikal 紙


第66回国連総会のためニューヨークに滞在中のレジェプ・タイイプ・エルドアン首相はイランのアフマディネジャド大統領と会談を行った。

2人の首脳による非公開の会談は、約45分間続いた。会談では、まずクルド労働者党(PKK)のテロ組織やシリア問題について話した事が分かった。しかし2国間の関係後退の原因であるNATOのレーダーシステムも話題に上ったと考えられている。

写真撮影のみが許された会談には、エルドアン首相と共にアフメト・ダヴトオール外相、ザフェル・チャーラヤン経済相、オメル・チェリキ公正発展党(AKP)副党首、フェリドゥン・スィニルリオール外務事務次官が参加した。

報道陣が写真撮影を許された短い時間内に、エルドアン首相とアフマディネジャド大統領は、出来るだけ親しげな様子を見せようと努めた。

しかしミサイル防衛とレーダーに関して2国間に吹く冷たい風が会談の写真にも表れた。エルドアン首相とアフマディネジャド大統領が「固く」握手をする様子は2人の首脳の間の力のバランスがいかにデリケートなものかの表れであった。

■レーダーの決定にイランから再び厳しい反対

トルコが領域内へNATOの早期警戒レーダー設置を容認したことに対し、イランの厳しい反対が続いている。イラン国会の国家安全保障と外交政策委員会のメンバーであるモハンマド・コウサリー氏は、この決定を「大きな戦略的過ち」であり、「ダブルスタンダード」だと指摘した。

モハンマド・コウサリー氏は、テヘラン・タイムズ紙に載ったコメントで、トルコの決定は「NATOとアメリカのための取組み」だと主張し、この決定は「大きな戦略的過ち」だと述べた。

■「トルコのイスラム政権にとって重大な影響が出る」

コウサリー氏はトルコとイスラエルの間の危機を指して、トルコの政治家たちは繰り返し「シオニスト政府に反対し、ガザ支援船に攻撃した者たちに対する最大の罰を要求していた」と指摘した。それにもかかわらずトルコの政治家たちはイスラエルを「守ることを目的とした」レーダーシステムを許可したとし、「トルコの微妙な外交政策におけるダブルスタンダードの良い例だ」と表現した。

モハンマド・コウサリー氏は、「地域の他の国々もこの動きを厳しく批判しており、この動きはトルコのイスラム政権に重大な影響をもたらす」と主張した。

■「イランは黙っていない」

コウサリー氏は、トルコの関係者たちが厳しい批判に対して、この決定がイランや他の近隣諸国に影響を与えないと言ったとしても、「イランはこれほど明らかな決定に黙っていない。なぜならこの動きはイランのミサイル能力を抑えることを目的としているからだ」と述べた。

トルコのこの新たな態度は、トルコ政府がイランの外交政策問題における立場を完全に無視したものだと主張し、次のように続けた。

■「二国間関係に大きな害が及ぶ」

「もしもこの決定が実行されれば、トルコの、地域の大国である隣国イランとの関係に大きな害が及ぶ。イラン政府はこの結果のマイナス面についてトルコ政府に知らせるため、あらゆる努力をする。我々はこの努力により、トルコがこのような動きを止め、そして地域の大国として昔の地位を取り戻すことになるように願う。」

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:24080 )