ガラリア地方でイスラエルのアラブ系市民がデモ
2011年10月01日付 al-Hayat 紙

■「エルサレムとアル=アクサーの日」の記念日に際し、今日ガラリヤでデモ集会を組織

2011年10月1日付『アル=ハヤート』

【エルサレム:AFP通信】

 イスラエルのアラブ系市民の問題に取り組むフォローアップ委員会は今日[1日]、イスラエル警察の発砲により13人のアラブ人が死亡した「エルサレムとアル=アクサーの日」から丸11年となることを機に、ガラリア地方の町サフニーンを中心としてデモ集会を組織すると発表した。

 同委員会は声明の中で「無情に殺され、未だ殺人犯の裁判も行われていない崇高な犠牲者たちに敬意を表するのにふさわしいこの記念日」においてサフニーンを中心として行われるデモへの参加を呼びかけた。

 かつてイスラエル政府は、13人のアラブ人殺害の状況を調査するために公式な調査委員会を設け、委員長を務めるアル=ヨーン・オール検事にちなんで「オール委員会」と名付けた。「オール委員会」はイスラエル警察の行動を批判したものの、当時のデモ集会は無許可で行われたために非合法なものとみなした。また同委員会は、アラブ人指導者らに扇動の責任を負わせる一方で、警察将校2人の解雇を勧告したものの、警官個人あるいは警察幹部の裁判への出頭を勧告することはなかった。そのため子息らに発砲した責任者らを犯罪者として処罰するという遺族の試みは失敗に終わった。

 声明は、この記念日が「イスラエルの官民組織でファシズムと人種差別が深刻化し、さらにこの土地に生きる我々アラブ人を標的とした狂気じみた攻撃や計画が存在し、ネゲブにある我々の土地から約80万平米を没収するための実践的な措置が採られる中、我々にとって想起せざるを得ない」ことを強調した。また「(テルアビブの東にある)ジャルジューリーヤ村において鉄道施設の建設のために推定70万平米とされる残された土地を没収することで同村を殲滅させるという『完全没収計画』」についても言及した。

 今回のイベントとしては「犠牲者の慰霊碑を訪問し、花輪を手向ける」ことも予定されている。フォローアップ委員会は、イスラエルのアラブ人地区では2000年にパレスチナで第2次インティファーダが勃発したのと時を同じくして「民衆の風」が起こったと語った。なおこの第2次インティファーダは、「クネセト議員であり当時の野党党首でもあった愚かなアリエル・シャロンがアル=アクサー・モスクの敷地内に挑発的に訪問したが故に生じた。これは既成事実を積み上げ、エルサレムとアル=アクサー・モスクをユダヤ化しようとする試みであった」としている。

http://international.daralhayat.com/internationalarticle/313301

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( 翻訳者:片山満祐子 )
( 記事ID:24135 )