まもなく期限きれのロシアとの天然ガス供給協定、更新されず
2011年10月01日付 Zaman 紙

トルコは、ロシアと1986年に締結した最初の天然ガス供給協定を2011年12月31日に解消する

双方が再度条件を提示し、期間延長のために会談や文書での交渉を行ったが、合意にはいたらなかった。これをうけ、トルコ側(国営石油ガス・パイプライン輸送公社、BOTAŞ)は協定が、国家間レベルの協定としては更新されないことをロシア側(ガスプロム社)に通知した

タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣はロシアから供給され「西ライン」呼ばれる契約が、トルコ側の希望する値引きが行われないため延長されないことになったと述べた。タネル・ユルドゥズ大臣は、トルコ大国民議会(TBMM)の入口で新聞記者らの問いに答え、昨日(一昨日=29日)付の書面でBOTAŞが「希望の値引きが行われなかった」ため協定終了の意向を先方に示したことを明らかにした。

ユルドゥズ大臣はこのことがロシアとの関係に影響を与えることはないとして、この種の契約の終了がガス供給の全面停止を意味するものではないと述べた。

■BOTAŞ、150億の負担から解放

タネル・ユルドゥズ大臣は電気料金とガス料金の値上げについても言及し、現時点の輸入価格では、天然ガスも電気もコストが増大していると述べた。ユルドゥズ大臣は、「この29か月間で天然ガスの価格において約39%の値上げが行われた。これは消費者に15%、電気の価格においても10%程度、しわ寄せを及ぼすにとどめられている状況だ」と述べた。新たな値上げによって天然ガス1立方メートルあたり付加価値税(KDV)を除きイスタンブルで71クルシュ、アンカラでは70クルシュとなる。

天然ガス輸出入業連合のファティフ・バルタジュ会長は、この最終決定により、法的必要性が満たされたと述べた。バルタジュ会長は民間会社がこん後、自由な市場原理にもとづき交渉を行わると強調した。2011年12月に終了する協定に含まれていた条項によって、どちらかが6か月前に通知しなければ協定は同じ条件のまま5年間づつ自動更新していた。ザマン紙が協定のこの詳細を報道したことを受け、BOTAŞ社はロシアのガスプロム・エクスポート社に「協定の見直しと条件の変更のため」延長の要請を行った。この要請によって5年間の自動更新はなくなった。協定が自動更新されていればBOTAŞは今日の価格で約150億ドルの負担を負うところだった。トルコはロシアと3つの天然ガス供給協定を結んでいる。年間60億立方メートルの天然ガス供給を見込んだ最初の協定は12月31日に終了する。しかしロシアとは1997年及び1998年にそれぞれ年間80億立方メートルと160億立方メートルの供給を見込んだ2つの協定がまだ実施されている。これらの協定は継続している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:24138 )